20世紀は、著しい科学の発展と技術革新により、物質的な豊かさを追求し大量生産、大量流通、大量消費及び大量廃棄型の経済社会システムを築き挙げてまいりました。
しかしながら一方では、今日、こうした経済社会の発展は、さまざまな環境問題を地球規模でもたらしております。21世紀以降も持続的な経済発展を追求していくためには環境保全と企業活動が調和した「循環型経済システム」への変革が求められています。
中部圏は、ものづくり産業のメッカとして我が国の経済発展に大きく寄与しており、そこには高度な産業技術、生産システムの集積、機能的な流通、物流基盤が蓄積されています。
この中部圏において、今日、国際環境規格であるISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得を目指す企業及び事業所が全国に比して相対的に拡大しつつあります。また、環境リポートによる企業における環境行動の社会への開示、環境会計、LCA(ライフサイクル・アセスメント)といった新たな環境行動ルールの展開にも積極的にトライし始めています。
これは、企業活動において、環境問題への対応が企業の評価、イメージアップあるいは企業経営の優位性確保にも繋がるとの企業戦略上の判断とともに、21世紀の新しい企業活動スタイルの創造をもたらすものとして期待されています。
しかしながら、こうした企業における環境行動は、まだまだ社会にその内容を十分理解されておらず、また、個々の企業単位での活動だけでは、「循環型経済社会」の構築に向けた原動力としては不十分であり、今後、業種業態の枠を越えた相互連携した取り組みが求められています。
また、さらには地域社会の主構成員たる生活者あるいは行政等との連携も不可欠であり、企業間連携と相まって「エコ・エフィシェンシー(環境効率性)」の実現を目指していく必要があります。
本「環境パートナーシップ・CLUB(通称:CLUB・14000)」は、こうした問題意識から、産業界の環境オピニオンリーダーが中心となって、
● 環境行動の社会への浸透活動
● 環境マインドに溢れた社会風土づくり活動
● 環境行動に関する情報発信活動
● 環境行動に関する国際交流活動
を展開するために設立するものです。
これにより、中部圏から環境対応に関する様々な情報発信を行い、世界に誇れる環境先進地の形成とともに、安全かつ快適な「循環型経済社会」の構築を目指します。
環境パートナーシップ・CLUB設立発起人
| 代表 |
ブラザー工業(株)代表取締役社長 |
安井 義博 |
| 副代表 |
トヨタ自動車(株)代表取締役副社長 |
池渕 浩介 |
| 副代表 |
日本ガイシ(株)代表取締役社長 |
柴田 昌治 |
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出光興産(株)参与・愛知製油所所長 |
佐藤 昭雄 |
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(株)INAX代表取締役社長 |
水谷 千加古 |
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岐阜県知事 |
梶原 拓 |
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ジャスコ(株)取締役・中部カンパニー支社長 |
旭 保 |
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新日本製鐵(株)常務取締役・名古屋製鐵所長 |
大橋 徹郎 |
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中部電力(株)代表取締役副社長 |
木野 文海 |
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通商産業省中部通商産業局長 |
松島 茂 |
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(株)デンソー代表取締役社長 |
岡部 弘 |
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東邦ガス(株)代表取締役社長 |
清水 定彦 |
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富士通(株)常務理事・中部営業本部長 |
高島 隆之 |
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三井物産(株)取締役・中部支社長 |
佐藤 純二 |
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名古屋大学名誉教授 |
小川 英次 |
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名古屋大学教授 |
架谷 昌信 |
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法人名及び役職名は当時のものです。(平成12年2月17日現在) |