EPOC資源循環分科会(海外チームと共催)
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日時: | 2025年6月15日(日)〜6月16日(月) |
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目的: | 最新の技術や取り組みを直接見学し、専門家からの説明を受けることで、資源循環の重要性や実践方法について深く理解する |
視察先: |
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参加者: | 32名 |
《各施設の見学内容》
- ドイツパビリオン
ドイツパビリオンでは、「わ!ドイツ」をタイトルに掲げ、循環の「環(わ)」、調和の「和(わ)」、そして感嘆の「わ!」という3つの意味を込め、「サステナビリティ」「デジタル」「共創」の三本柱に沿った展示が展開されています。パビリオン自体が循環型・持続可能な建築の出展作品となっていることに加え、ドイツで実践されている循環経済や、それを日常生活に取り入れる方法も紹介されており、非常に興味深い事例を数多く学ぶことができました。
- RITE未来の森
RITE未来の森では、DAC(Direct Air Capture)実証装置を設置し、カーボンニュートラル、更にそれを超えて過去のストックベースでの二酸化炭素を削減する最新の技術を紹介しています。
回収した大気中の二酸化炭素は、ドライアイスの製造や炭酸飲料、カーボンリサイクルコンクリートなど、様々な用途に利用されており、二酸化炭素の新たな可能性を感じられる見学ツアーでした。 - MOF FES. 「ヒーローになるCO2」 プロジェクト
MOF FES. 「ヒーローになるCO2」 プロジェクトは、主催者であるSyncMOF株式会社がMOFを活用した最先端技術を広く社会に紹介するとともに、アート、スポーツ、ミュージックなどを通じて、二酸化炭素の新たな未来価値を直感的に体験できるイベントです。イベント内では、「CO2回収のど自慢大会」も開催され、参加者が歌唱しながら回収装置「Syllego(シレーゴ)」で二酸化炭素を回収するというユニークな企画もあり、非常に盛り上がるイベントとなっていました。
- 未来の都市
未来の都市は「幸せの都市へ」をテーマに、博覧会協会と協賛12団体によって構成されており、各団体がそれぞれの知見・発想を活かした「体験プログラム」を提供しています。今回見学させていただいた「Mirai Theater」では「未来は自分たちで変えられる」をコンセプトに、2035年の未来の課題に対する解決策を自ら考える体験型プログラムが提供されており、改めて、経済発展と社会課題の解決を両立することの重要性を再認識しました。
- 日本館
日本館は「いのちと、いのちの、あいだに」をテーマに、万博会場内の生ゴミを利用したバイオガス発電や、世界に貢献しうる日本の先端的な技術等を活用し資源循環を創出することで、持続可能な社会に向けた来場者の行動変容を促しています。エリアは「水から素材へ」「素材からものへ」「ごみから水へ」の3つで構成されており、生ごみを分解してエネルギーとして活用したり、藻類を混ぜたバイオプラスチックで製品を作ったりしており、様々な技術を学ぶ機会となりました。
- オランダパビリオン
オランダパビリオンでは、「共に分かち合い、新しい価値を生み出すこと」を意味する『コモングラウンド』を参加テーマとして掲げ、人々が健全で幸せな社会を構築することを目指しています。今回の視察では、パビリオンの見学に加え、スタッフの方から再利用を前提に建設されたパビリオンについてのレクチャーを受けました。部材が個別に管理されており、解体や移築が可能な設計になっていることに驚くとともに、移設後のパビリオンがどのように活用されるのかについても、大変興味深く感じました。