視察・調査

2021年度 第3回循環ビジネス創出会議 (現地見学会)

はじめに

EPOCでは、先導的な循環ビジネスの振興を支援するため、愛知県と共同で「循環ビジネス創出会議」(現地見学会)を開催しています。
今回は、「2019愛知環境賞」銅賞、「2021愛知環境賞」銀賞を受賞した2企業を訪問し、優れた技術や取り組みについて、現場視察を交えてご紹介いただきました。見学会にはEPOC会員、一般応募者よりご参加され、循環(環境)ビジネスへのご理解をより一層深めていただきました。

開催日時: 2021年11月15日(月) 10:00-16:00
見学先 [1] メトロ電気工業株式会社 本社・愛知工場
  [2] 加山興業株式会社 本社・千両リサイクルプラント・市田リサイクルプラント
参加者: 21名

メトロ電気工業株式会社 本社・愛知工場

【概説】
白熱電球の製造技術を応用し、独自の電気加熱技術による高効率で制御特性に優れた熱源製品を開発したことは、環境負荷の低減と低炭素社会の形成に大きく貢献するものと高く評価され、「2019愛知環境賞」銅賞を受賞しました。

【見学内容】
 (1) 概要説明
 (2) 工場および展示室見学 

同社は、光源・熱源専門メーカーとして蓄積した白熱電球の製造技術を応用し、独自に加工した高純度カーボンフィラメントと不活性ガスを高純度石英ガラス管に封入した高出力・高効率の電気的熱源「オレンジヒート」を開発し、ガス加熱方式の代替として各種産業分野の加熱工程に使用することで、大幅なエネルギー使用量の削減とCO2削減に貢献します。
オレンジヒートの主な特徴として、高効率・省エネ性に優れた点、長寿命を維持できる点、出力・発熱長・温度・形状などの設計自由度が高く、様々な用途に適した製造が可能な点についてご説明いただきました。

その後、2班に分かれて工場と展示室をご案内いただき、実際の製品製造現場や幅広い分野で利用されている同社の製品についてご説明いただきました。

 概要説明 集合写真

加山興業株式会社 千両リサイクルプラント・市田リサイクルプラント

【概説】
高いリサイクル技術による廃棄物の中間処理事業を軸として、再生可能エネルギーの導入や地域の子どもたちへの環境教育の取り組みなど、環境に配慮して企業経営を業界に先駆けて推進したことは、環境負荷の低減と循環型社会の形成に大きく貢献するものと評価され、「2021愛知環境賞」銀賞を受賞しました。

【見学内容】
 (1) 概要説明(会社概要等)
 (2) 工場見学(千両リサイクルプラント・市田リサイクルプラント)

同社は、廃棄物の中間処理事業を中心として環境課題を包括的に解決していく環境ソリューション企業であり、循環型社会・低炭素社会・自然共生社会・地域共生社会の一体的な実現を目標とした環境経営モデルを業界に先駆けて構築しました。この「サスティナブル環境経営モデル」において環境負荷低減を第一の目的としリサイクル事業に取り組むこと、さらに地域の小学校での環境授業や自治体等と連携した社会貢献活動の実施など、持続可能な社会の形成を目指し、様々な事業を通じて実施するSDGs普及啓発活動についてご説明いただきました。

その後、同社の工場をご案内いただき、RPFの原料・製造、廃棄物破砕・分別・再生化などの実際の廃棄物処理の現場や同社が環境保全活動として取り組むミツバチプロジェクトの現場を見学させていただきました。

 概要説明 集合写真