視察・調査

2020年度 第1回循環ビジネス創出会議 (現地見学会)実施報告

はじめに

EPOCでは、先導的な循環ビジネスの振興を支援するため、愛知県と共同で「循環ビジネス創出会議」(現地見学会)を開催しています。
今回は、「2020愛知環境賞」において中日新聞社賞及び銀賞を受賞した2企業を訪問し、優れた技術や取り組みについて、現場視察を交えてご紹介いただきました。見学会にはEPOC会員、一般応募者よりご参加され、循環(環境)ビジネスへのご理解をより一層深めていただきました。

開催日時: 2020年10月14日(水)9:50-16:50
見学先: [1]株式会社渥美フーズ ビオ・あつみ エピスリー豊橋
[2] 日本モウルド工業株式会社 本社工場
参加者: 21名

株式会社渥美フーズ ビオ・あつみ エピスリー豊橋

【概説】

リユース容器による買い物や使い捨てプラスチック容器を使用しない対面式販売など、ゴミを出さない独自の買い物スタイルを確立し、消費者とともに取り組んだことは、環境負荷の低減と地域の環境活動の推進に大きく貢献するものと評価され、「2020愛知環境賞」中日新聞社賞を受賞しました。

【見学内容】

(1) 概要説明(施設概要等)
(2) 店内見学 

東三河を中心にスーパーマーケット・レストランを運営する同社は、2019年7月、豊橋市三ノ輪町に「ビオ・あつみ エピスリー豊橋」を開店し、家族で楽しみながら食について学べる食育アミューズメント型オーガニック食品館として、安心・安全な食品や農産物を取り扱うとともに、対面販売員がお客様に食品の選び方や使い方を提案し、食の楽しさを伝える食育も行っています。
安心・安全な食の提供、脱プラスチックの取り組み、ゼロ・ウェイストを目指した独自性の高い取り組みについてご説明いただきました。

その後、店内をご案内いただき、対面式販売や量り売りコーナー等を見せていただき、リユース容器を使用した買い物や、プラスチック容器を極力使用せずゴミを出さない工夫についてご説明いただきました。


概要説明


集合写真

日本モウルド工業株式会社 本社工場

【概説】

古紙を原料としたパルプモウルドのパイオニア企業として製造技術の確立や新製品の開発により業界をけん引するとともに、日本の古紙利用率の向上に寄与したことは、環境負荷の低減と資源循環型社会の形成に大きく貢献するものと高く評価され、「2020愛知環境賞」銀賞を受賞しました。

【見学内容】

(1) 概要説明(会社概要等)
(2) 工場見学 

同社は、1956年に鶏卵包装用フラット容器に日本で初めて「パルプモウルド」の製造技術を採用し、その後、製品開発、大量製造設備開発、急速乾燥技術を確立し、大量生産化を成功させ、パルプモウルド製造技術のパイオニアとして業界の発展を60年以上にわたりリードするとともに、日本国内でのトップシェアを誇っています。
近年の脱プラスチックの動きを背景とした紙業界を取り巻く世界動向、同社と地域社会との連携による資源リサイクルシステム、パルプモウルドの生産工程や製品の性能およびパルプモウルドの技術を応用した、100%古紙からなる超軽量パレット「ロジパレ」の開発についてご説明いただきました。

その後、実際に同社の工場にて、パルプモウルド製品の生産工程を見せていただき、製品設計や加工データ作成から金型製造までを社内で一貫し行うことを説明していただきました。


概要説明


集合写真