2019年度 生物多様性保全の先進的取組み企業の視察はじめにCOP10名古屋開催から9年が経過し、ポスト愛知目標、SDGs、IPBESなど生物多様性の消失を食い止める為の研究・計画・施策が活発化する中、今回は、長野方面のきれいな水を利用し、薬草や野菜を栽培して加工、生産をする先進企業を訪ねて自然と共に生物多様性の保全活動の取組みについて視察・学習を企画しました。
1.養命酒製造(株) 駒ヶ根工場3000m級の山々が連なる中央アルプスと南アルプスの環境に抱かれた標高800mの高原に駒ヶ根工場は有り、自然の森林と花崗岩層で磨かれた軟水が最適な地となっている。 自然との調和をめざし、省エネ、省資源、再資源化など環境負荷の低減に取り組む養命酒製造工場では地形を活かした自然と調和する工場づくりを行っていました。工場敷地内は、「人が癒される心地よい山里」をコンセプトに、赤松林と共存し広葉樹林など多様な樹木を配した「養命酒健康の森」を整備し昆虫や鳥などが飛び交う豊かな自然を守っています。工場入口前の生薬試験栽培は、2019年春に薬草園として生まれ変わり、森と薬草園を通して保全活動の様子を見ることができました。 【参加者の感想】
2.カゴメ野菜生活ファーム株式会社「カゴメ野菜生活ファーム富士見」は、八ヶ岳の雄大な自然を背景に、野菜と豊かにふれあいながら、農業や食、このエリアの魅力を体験できる「農業」、「ものづくり」、「観光」3つの取り組みにより、富士見やカゴメの新しい未来を作る、「農・工・観」一体型野菜体験ファームです。このファームは、「カゴメ富士見工場」、「八ヶ岳みらい菜園」、「カゴメ野菜生活ファーム」の3つのエリアで構成され、今回は「カゴメ富士見工場」の見学を行いました。 「野菜生活」の製造ラインのある「ファクトリ」では、製品になるまでの工程や技術について映像等を用いた解説や実際の製造ラインの見学ができ、巨大な紙パックジュースを模した「マルシェ」では、使われている野菜や果実などの説明を受けながら「野菜生活」をいただき、「ミュージアム」では、かつて製造に使用していたタンクを活用し、「カゴメ」の歴史や企業理念の紹介がありました。また、工場から出るCO2の削減や排水処理、リサイクル、地域との協働による取り組みついてのお話も聞くことができました。 【参加者の感想】
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