ヤマハ発動機株式会社 本社コミュニケーションプラザ
ヤマハ発動機株式会社本社コミュニケーションプラザにおいて、ヤマハ発動機グループにおける生物多様性の取り組みについて詳細にご紹介いただきました。
ヤマハ発動機グループは、「地球にやさしい知的技術で貢献します」、「地球環境との調和に配慮した取り組みを推進します」、「環境コミュニケーションと情報公開に努めます」の3つの宣言のもと、生物多様性の保全、エコマインドの醸成、情報の公開に努めています。「ヤマハ発動機生物多様性基本取り組み姿勢」は、こうした考え方を整理したものですが、こうした取り組みに当たり、EPOC自然共生社会分科会が2013年に作成した「生物多様性ライフサイクル別事例集」をバイブルとしているそうです。代表的な活動を以下に列記します。
〜アカウミガメの保全〜
アカウミガメが産卵に訪れる遠州灘海岸で、従業員とその家族・友人によるボランティア清掃を1991年から継続して実施しています。また浜松市主催の清掃活動にもボランティア参加しています。
〜カワラハンミョウ〜
砂丘に生息している絶滅危惧種の甲虫(カワラハンミョウ)の生息環境を守るため、外来植物種の駆除を行っています。
〜身近な自然を守る〜
浜名湖の自然を守るため、マリン事業部社員などにより、水上オートバイやボートなどを活用し、陸からは行けない湖岸へも上陸し、流れ着いたごみの回収などの清掃活動を年2回、継続開催しています。ヤマハ発動機ならではの機動力を生かし、第10回目の活動で浜名湖湖岸114kmをほぼ一周し、累計で2tを越えるゴミを回収し適正な処理をいたしました。
〜里山作り〜
ヤマハマリーナ浜名湖に隣接した浜名湖の景観の一部ともなっている丘陵地で、自然の放置により荒れた竹薮を再生し、美しい竹林化を目指した里山づくりの活動を社員のボランティアで実施しています。
【参加者の感想】
・従業員が家族ぐるみで参加しているところがよい。
・自主参加ベースの活動が継続していることを見習いたいと感じた。
・EPOCの事例集をバイブルに、できることや足らないことを探し出すという熱意や工夫がすばらしいと思いました。
・里山の竹林整備など環境に対して多大な労力を割いていることに感動しました。
・グローバル企業としてSDGs、グローバルコンパクト、SBTiなど、いち早くリスクマネジメントに取り上げている点と、地域でのボランティア活動も地道に継続している点に感心しました。