1.株式会社グリーンアローズ中部 (愛知県東海市)
「廃石膏ボードリサイクル及びリサイクル固化材事業」
【概説】
同社は廃石膏ボードリサイクルの専門会社として、国内最大級の廃石膏ボードリサイクル施設にて廃石膏ボードから高品質なリサイクル原料を製造しています。今回は廃石膏ボードの受入、選別、破砕・磁気選別・ふるい分け、再生され、再び石膏ボード原料に生まれ変わるまで見学させて頂きました。また、同社の新規事業であるリサイクル固化材事業についてもご説明頂き、製造工場をご案内頂きました。
【見学内容】
はじめに、同社の会社概要及び廃石膏ボードリサイクル事業についてお話を伺いました。その後、廃石膏ボードの処理工場とリサイクル固化材製造工場を2グループにわかれ交替でご案内頂きました。廃石膏ボードの処理工場においては、建設現場や解体現場から回収された廃石膏ボードが大きく破砕された状態で高く積み上げられていました。それらは順次、独立した手選別ラインにおいて金属くずや木くずが取り除かれ、さらに精度の高い選別がされた後、最新鋭の設備による圧縮破砕、磁気選別、ふるい分けの工程を経て純度の高い粉と大型で良質な紙として生まれ変わる、と実際の作業現場にてご説明頂きました。
また、リサイクル固化材製造工場においては固化材が廃石膏ボードから製造された廃石膏粉や製造工場副産物であるスラグ等の再生資源から製造されることや製造時には加熱・冷却等を行わないため省エネ及びCO2排出の削減に貢献していらっしゃる旨、ご説明いただきました。
今回の見学会を通して、同社が目指している「環境リバリューストラクチャー」(社会的に不要になったり、負の環境影響を与えるものに対し、工夫を凝らし、再び価値をつける新しい仕組み)の実際の姿を現地現物で確認させて頂くことができました。