視察・調査

EPOC環境経営分科会 視察
「廃棄物リサイクル事業の取組み事例見学」

概要

廃棄物のリサイクル事業の取り組み事例見学を目的として、2006年愛知環境賞金賞を受賞した田原リサイクルセンター炭生館および中部鋼鈑株式会社の見学を開催しました。炭生館では、一般廃棄物処理およびその副生成物である炭化物の生成工程を見学し、中部鋼鈑株式会社では、その炭化物をコークス代替燃料として活用する製鋼工程を見学しました。10年近く継続している資源循環社会のモデルを学ぶ有意義な視察となりました。

開催日時: 平成26年11月27日 9時〜16時30分
主催: 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会
場所: 【視察1】田原リサイクルセンター炭生館(田原市)
【視察2】中部鋼鈑株式会社(名古屋市)
参加者: 18名

内容


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    【視察1】
    田原リサイクルセンター炭生館


    午前中は、炭生館にて廃棄物処理による炭化物生成を見学しました。炭生館は県内初のPFI方式∗1)によるごみ処理施設で、全国で初めて流動床式炭化炉が採用されました。混合・吹き上げられる約550度の流動砂の中に破砕したごみを投入し、蒸し焼きにして粉状の炭が製造されています。この炭が中部鋼鈑にて、電気炉の溶融時などに使用するコークスの代替燃料に利用されています。この連携事業により2006年愛知環境賞の金賞を受賞されました。その後も資源循環事業モデルとして10年近く継続しています。
    参加者からは、家庭からの廃棄物が産業用の原料として利用されていて、官民の協力の事例として参考に なったとのご意見をいただきました。


    ∗1)PFI方式:国や地方自治体が民間とパートナーシップを結び、公共施設の建設・維持管理・運営を民間の資金、経営力及び技術力を活用する手法。


    パナソニックエコシステムズ

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    【視察2】
    中部鋼鈑株式会社


    午後は、中部鋼鈑株式会社にて、炭生館で廃棄物処理により生成された炭化物をコークス代替燃料として活用する製鋼工程を見学しました。中部鋼鈑株式会社は、1950年東海地区最初の鋼鈑メーカーとして創業し、一貫して電炉厚板を生産してきました。日本最大級の200トン電気炉や世界的にもユニークな製鋼−圧延直結プロセスを実現した連続鋳造設備などを保有しており、炭生館で製造された炭はコークス代替燃料として利用されています。また、見学後は中部鋼鈑での環境への取組みをご紹介いただきました。
    参加者からは、鉄廃棄物および炭生館の炭の受入れから、再利用の現場が見学できて有意義であったとのご意見をいただきました。


    名古屋大学の省エネ設備/名古屋大学ES総合館の前で


工程

8時 JR豊橋駅集合 (貸切りバスにて移動))
9時〜10時30分 炭生館 見学
10時30分〜14時30分 移動および昼食
14時30分〜16時30分 中部鋼鈑 見学
〜16時45分 JR名古屋駅西口 到着、解散