視察・調査

EPOC環境経営分科会 見学会
「工場およびオフィスの省エネに関する先進的な取組み事例」

概要

東日本大震災以降、全国的な電力不足への懸念から、省エネに対する社会的なニーズが以前にも増して高まっており、多くの企業が省エネ機器の導入を積極的に進めています。こうした社会情勢を踏まえ、工場の製造現場やオフィスにおける先進的な省エネの取組みを見学する機会を会員企業様に提供することで、各社様の省エネへの推進に役立てていただけることを目的に、標記の見学会を開催しました。
午前中のパナソニックエコシステムズ株式会社春日井工場様では、パナソニック独自のエネルギー見える化システムを用い、2011年度に前年度比10%の省エネを実現した取組みについて見学しました。午後からの国立大学法人名古屋大学様では、電力の見える化や省エネチェックリスト、空調遠隔監視などを見学しました。

開催日時: 平成25年10月30日 8時30分〜16時
主催: 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会
場所: 【視察1】パナソニックエコシステムズ株式会社 春日井工場
【視察2】国立大学法人名古屋大学
参加者: 35名

内容


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    【視察1】
    パナソニックエコシステムズ株式会社 春日井工場


    この工場では、パナソニック独自のエネルギー見える化システム(SE-Navi,SE-Link)を用いて、生産状況に応じた設備の最適連動制御が実施されていました。これらのツールは工場の省エネ支援事業として社外にも展開しているとのことでした。全般的に省エネに対する考え方と施策が非常に分かりやすかったという印象を受けました。
    見学者からは、省エネの手順やポイントが非常に理解しやすかったとの意見が多かったです。また、エネルギー使用時のみに着眼した改善のご紹介や、エネルギーの見える化を実際に運用されている工場を見学できたことなど、見学者からはご好評をいただきました。特に、工場内に設置した「eco見える化室」では同社の省エネ実践事例が広く紹介されており、実際に体験できたのが好評でした。


    パナソニックエコシステムズ

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    【視察2】
    国立大学法人名古屋大学


    電力の見える化(webでのリアルタイム確認)や省エネチェックリスト、空調遠隔監視システムなどを見学しました。新規の建築物には斜めフィンや庇による日射制御や自然換気サッシ、ナイトパージ、屋上緑化、透水性舗装、LED照明、照明制御システム、ドライミスト、高効率ヒートポンプ、蓄熱槽、太陽光パネルなど、多くの先進的な技術を導入し、名古屋市の建築環境総合評価システム(CASBEE名古屋)にて最高ランクに当たるランクSを獲得している理由が理解できました。
    見学者からは、「廊下をコミュニケーションの場に利用する取組みは面白い」、「大学の取り組みに触れる機会が少ないので、貴重な体験になりました」というご意見がありました。一方で、名大大学病院での省エネ取組みについての見学もご要望がありました。


    名古屋大学の省エネ設備/名古屋大学ES総合館の前で


工程

8時30分 JR名古屋駅西口出発 (貸切りバスにて移動)
10時30分〜11時55分 パナソニックエコシステムズ 見学
11時55分〜13時30分 移動および昼食
13時30分〜15時30分 名古屋大学 見学
〜16時 JR名古屋駅西口 到着、解散