視察「リサイクルの流れ」
はじめに
EPOCの企画活動では、リサイクル困難であったASRを製鉄の飛散防止剤(フォーミング抑制剤)とする用途を開発した(株)アビヅと、それを利用する新日鐵住金(株)をリサイクルの流れに沿って見学しました。
開催日時: |
平成25年7月2日(火曜日) |
見学先: |
1.(株)アビヅ 2.新日鐵住金(株)名古屋製鐵所 |
参加者: |
38名 |
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1.(株)アビヅ
【概説】
自動車用シュレッダー軽量ダスト(ASR)を有効利用した製鋼の飛散防止剤(フォーミング抑制剤)の製造工程や家電のリサイクルなどを行う会社です。
2013愛知環境賞 名古屋市長賞を受賞した事例として、リサイクル困難物であった自動車シュレッダー軽量ダスト(ASR)と鉄の表面研磨作業等で発生した鉄粉を混錬・成形させ、高炉製鉄所で使用する飛散防止剤(フォーミング抑制剤)として再資源化する製造工程を見学しました。また、金属とプラスチックの分別工程や家電等の手解体ヤードなど、効率的に配置された設備の間近で、解説を伺うことができました。工場内は、様々な回収品や設備があるものの、整理整頓が行き届いており、参加者の印象に強く残ったようです。
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2.新日鐵住金(株)名古屋製鐵所
【概説】
製鉄設備を最大限に活用して、循環型社会の一端を担っている製鉄所を訪れました。様々な製品の原料となる鉄鋼の生産工程のうち、上記の飛散防止剤(フォーミング抑制剤)を活用する転炉(高炉で製造した銑鉄を鋼にする工程)と、3月に完成したばかりのコークス炉、旧高炉から移設した炉の一部分を見学しました。生産性を大幅に高めたコークス炉は、年間10万〜20万tのCO2削減にも大きく貢献するなど、最先端の技術です。また、転炉で溶銑の注入する様子を実際に見ることができ、参加者からは、製造現場の迫力を感じることができたと好評でした。