EPOC環境経営分科会視察
|
開催日時 | 平成24年2月17日(金曜日) 9時15分〜17時 |
---|---|
主催 | 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会 |
場所 | 愛知県田原市 |
参加者 | 29名 |
プログラム
-
- 【視察1】
視察施設 有限会社新鮮組 田原事業所 -
【内容】
新鮮組では、国内および海外の農産物関連ニーズを的確に捉え、卓越した農業知識と既存組織に頼らない独自の人脈・ルートを基盤にして、戦略的な視点で数々の独創的な農業事業を成功させている。勝ち組の企業経営として大いに学ぶべき点があり、そこにはエコ要素も多分に含まれます。
まず、数々のメディア取材に対応され国内外でご活躍されている岡本重明社長に、日本の農業をめぐる、人、技術、地域自然環境、文化などを総合的に俯瞰し、日本の活性化につながるお話をしていただきました。その後、岡本社長のご希望で、約30分にわたる意見交換を行いました。
特に印象に残りました点は、尊厳、総合力、独自性、事業性、長期視点です。
(1)尊厳:関わる人々の尊厳を大切にする点
(2)総合力:人、環境、技術、文化の総合力を発揮する点
(3)独自性:地域ならではの、モノ、コトを作り出す点
(4)事業性:事業としてきちんと成り立たせる点
(5)長期視点:長期目標をもち、短期・中期・長期にすべきことを段階的に実施する点
つぎに、中心事業である自然環境を生かした「ナチュラル水耕栽培システム」の生産現場である田原事業所を視察しました。最初は、簡素な設備に驚きましたが、低コストな設備で、しかも生活弱者でも容易に野菜を作ることができる、工夫に満ちてた効率的な水耕栽培システムです。
- 【視察1】
-
- 【視察2】
視察施設 イシグロ農材株式会社 田原試験農場
田原市低炭素施設園芸モデルハウス -
【内容】
イシグログループは、農業一筋90年余り。低コスト耐候性ハウスの販売・自社責任施工、栽培システム、栽培支援などを行っているトータルアグリカンパニーです。
まず、イシグログループの本来農業への取組について丁寧な説明を受けました。本来農業とは、農業を取り巻く環境条件(資源価格の高騰、エネルギー需給の逼迫、土壌・生態系の変化、地球温暖化の影響、など)、社会制約条件(地球人口の増加と食生活の変化、就業人口の減少・高齢化、バイオ燃料の台頭などに代表されるマクロ経済・エネルギー経済の影響、過疎化・小農経済的苦境、など)が変わる背景において、その制約条件を乗り越え、持続可能な社会の実現に貢献できる農業のことです。
つぎに、試験農場、並びに最新環境技術をIT化活用でより効率的に省エネ・低炭素を実現した田原市低炭素施設園芸モデルハウスの視察を行いました。
試験農場では、6つの試験ハウスのうち、最適ハウス内環境(根域環境)の実現を目指している「トマト多収栽培試験棟」、光合成低環境の実現と養液処理の実用化に向けた「イチゴ新型システム試験棟」、温開花性品種の選抜を行っている「キク品種試験棟」の3棟を見学しました。
施設園芸モデルハウスでは、発電と採光を実現させた「太陽光発電システム」、様々なセンサーからの計測データをもとに設定にそって各設備機器を一元管理する「複合環境制御システム」、施設の高断熱化と散乱光を提供する「外壁フィルム」、ヒートポンプやLED照明などによる省エネ機器、などを見学しました。
- 【視察2】
行程
平成24年2月17日(金曜日)
9時30分 JR豊橋駅西口 出発<行程>
10時30分〜12時30分 【視察(1)】有限会社新鮮組視察
10時30分〜11時30分 講演と意見交換(会場:田原文化会館2F 203会議室)
12時〜12時30分 水耕栽培の見学(田原事業所)
12時50分〜13時40分 昼食 道の駅「田原 めっくん はうす」
13時45分〜16時 【視察(2)】イシグロ農材株式会社視察
13時45分〜14時30分 説明時間「イシグログループの農業への取組概要」
14時50分〜15時20分 田原試験農場見学
15時30分〜16時 田原市低炭素施設園芸モデルハウス見学
〜17時5分 JR豊橋駅西口 到着、解散