EPOC循環型社会分科会 視察調査 「資源の有効活用に向けた取り組み」
はじめに
EPOC循環型社会分科会では、毎年EPOC会員企業の知識、技術のレベルアップを目的として、「視察調査」を開催しています。今回は、資源循環や環境負荷低減活動の取り組みにおいて、広い視点から事業及び活動を展開されている企業を訪問し、その活動内容をご紹介いただきました。
開催日時 |
平成23年2月4日(金曜)8時30分〜17時30分 |
見学先 |
[1]ティビーアール(株)
[2]シンフォニアテクノロジー(株)豊橋製作所 |
参加者 |
33名 |
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[1] ティビーアール(株)(愛知県豊川市)
〜産業用・漁業用組紐ロープのトップメーカー(2011愛知環境賞銅賞)〜
【概説】
組紐ロープ製造技術によって、川や池などの自然環境保護や、工場や家庭から出される排水の浄化、レアメタルなどの有用金属の選択的回収などを可能にされています。漁業用ロープのメーカーとしての製造技術を活かし、水質浄化商品にも力を入れています。
【視察内容】
ショールームにおいて、創業の原点である漁業用ロープのほか、グラフト重合モール状レアメタル補集材の選択的吸着実験(PHの調整によって塩化コバルトなど特定の金属イオンを選択的に吸着する)や、金属脱脂工程の油分除去やコンプレッサードレンの油水分離実験(吸着紐を使用したコンパクトな装置で油の混ざった水が浄化される)を見学しました。
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[2] シンフォニアテクノロジー(株)豊橋製作所(愛知県豊橋市)
〜発電機や電力制御でトップレベルの重電機メーカー〜
【概説】
本来不安定な風力発電、水力発電、太陽光発電等の自然エネルギーを充電し、負荷電力を制御することですることで、小規模事務所等の特定区域内電力を100%供給する小規模スマートグリッドを独自開発されました。
【視察内容】
小規模スマートグリッド(ナチュエネ® システム)の実験施設やそれに利用されている風力発電機、水力発電機をご紹介いただきました。不安定な自然エネルギーを充電し、監視し、不足時には段階的に負荷電力を制御できます。系統電力を選択することも可能です。また工場で製造されている大小の振動搬送設備を見学しました。