視察・調査

2010年度 第1回循環ビジネス創出会議(現地見学会)

はじめに

EPOCでは、昨年度同様に「あいちエコタウンプラン」を推進されている愛知県と連携し、モノづくり県としての産業技術の集積を活かして、先導的で効果的なリサイクル事業を生み出し、資源循環型社会の形成を促進することを目的として、「循環ビジネス創出会議」を開催しています。

今回は、「2010愛知環境賞」を受賞された企業と(財)愛知臨海環境整備センター衣浦港3号地廃棄物最終処分場を訪問し、資源循環や環境負荷低減の優れた技術や取り組みについて、現場視察を交えてご紹介いただきました。

見学会では、参加されたEPOC会員、一般応募企業、自治体関係者より、活発なご意見・ご質問を頂戴し、循環(環境)ビジネスへのご理解をより一層深めていただきました。


開催日時 平成22年7月28日(水曜)
見学先 [1] フジBC技研株式会社 トライアルセンター
[2] 財団法人愛知県臨海環境整備センター(ASEC)
衣浦港3号地廃棄物最終処分場
[3] 株式会社INAX
INAXトレーニングセンター・INAXエコセンター常滑
参加者 46名



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    [1] フジBC技研株式会社 トライアルセンター <名古屋市瑞穂区>
    「金属加工業界における生産性向上と環境対策を両立するセミドライ加工法」
    〜2010愛知環境賞 銅賞受賞〜

    【概説】
    セミドライ加工とは、1時間当たり2〜30ccという極微量の油剤で従来の大量に供給するクーラント(切削液)に匹敵する加工を行う技術である。高性能な給油装置と専用工具により、切削油廃液の発生量を劇的に減少させるミスト加工技術を提案し、金属加工の分野における廃棄物と電力消費量の削減に大きく寄与した。

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    [2] 財団法人愛知臨海環境整備センター
    衣浦港3号地廃棄物最終処分場 <知多郡武豊町>
    「新たに供用開始される廃棄物の最終処分場の施設見学」

    【概説】
    家庭などから出る一般廃棄物(焼却場での処分後の灰や燃え残りなど)と、会社や工場から出る産業廃棄物を、性状が安定している物は安定型区画に、そうでない物は管理型区画に埋立て、適正に管理する。また、最終処分場から発生する浸出液は、浸出液処理施設で何段階もの処理を行い、きれいな水にして海に放流される。

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    [3] 株式会社INAX
    INAXテクノトレーニングセンター・INAXエコセンター常滑 <常滑市>
    「サステナブルな社会の実現に向けた「つくる」「つかう」「もどす」場面での イノベーション」
    〜2010愛知環境賞 金賞受賞〜

    【概説】
    サステナブルな社会の実現に向けた「つくる」「つかう」「もどす」場面でのイノベーションの取組事例として、2施設を見学。
    INAXテクノトレーニングセンターは、販売店や施行工業者および社員に商品知識、施工技術、商品そのものを体感・体験させる施設で、INAXの節水・省エネなどのエコ商品について学ぶことができる。エコセンターは、住宅リフォーム廃材を収集・運搬し、分解・分別して、再資源化する施設である。
    他の企業に先駆けて、2050年までにCO2総排出量80%削減を目標に掲げ、リユース・リサイクルを前提に商品を製造・販売・回収するシステムを構築している。