視察・調査

EPOC「先進新エネ技術視察調査」


視察目的

 新エネルギーをはじめとした先進的なエネルギー関連施設等を視察し、地球温暖化防止に貢献する技術についての見聞を広げる。

視察日時

平成21年6月9日(火曜) 13:50〜15:30

参加者

EPOC温暖化・省エネ分科会メンバー(20名)

視察地

あいち臨空新エネルギー実証研究エリア

視察箇所

  1. あいち臨空新エネルギー実証研究エリア
    • 概要
      実証研究中のプラント設備など、多様な最先端の新エネルギー技術に関する視察。
    • 主な視察内容
      (1)バイオマス利用スターリングエンジン発電(実証研究・中部電力)
      木屑などのバイオマス燃料を熱源としたスターリングエンジン発電システムの実証プラント。
      バイオマス利用スターリングエンジン発電
      (2)集光式太陽光発電(実証研究・大同特殊鋼)
      晴天時には他の太陽電池発電の約2倍の能力を持つ集光式太陽光発電システムの実証プラント。
      集光式太陽光発電
      (3)家庭用燃料電池(実証研究・東邦ガス)
      水素は都市ガスから、酸素は空気より供給する家庭用の燃料電池。耐塩害性の耐久試験を継続中。
      家庭用燃料電池
      (4)単結晶シリコン型両面受光太陽光発電
      両面からの光を活用できるため、南向きでなくても効率の高い発電が可能。主な用途/街灯や建物の手摺部分など。
      単結晶シリコン型両面受光太陽光発電
      (5)多結晶シリコン型太陽光発電
      発電効率が高くコスト面でも優れるため、生産量が現在最も多い太陽光発電システム。
      多結晶シリコン型太陽光発電
      (6)アモルファスシリコン型太陽光発電
      シリコンの使用量が少なく、製造時の使用エネルギーが少ない環境に優しいシステム。曲面配置が可能など設置の自由度が高い。
      アモルファスシリコン型太陽光発電
      (7)NAS電池
      金属ナトリウムと硫黄の化学反応を利用した蓄電池で、従来の蓄電池と比較しエネルギー密度が高い。電力負荷平準化のほか不安定な電源(太陽光発電,風力発電など)の安定化などに使用可能。
      (8)新エネ体験館
      新エネルギーを映像でわかりやすく解説するスペースがあり、太陽光発電の体験展示や燃料電池の解説用展示品を設置するなど、一般市民や次世代の啓発を目的とした施設。
  2. 所感
    幅広いエネルギー関連施設を視察し、現場担当者らと活発な質疑応答があった。低炭素社会の実現に向けた先進的な設備を数多く見学でき、有意義な視察となった。また一般市民や次世代層に対し、地球環境と調和した新エネルギーについて啓発している点が印象的であった。