EPOC「先進省エネ施設視察調査その1」
視察目的
新エネルギーをはじめとした幅広いエネルギー関連施設等を視察し、地球温暖化防止に貢献する技術についての見聞を広げる。
視察日時
平成20年8月28日(木曜)〜8月29日(金曜)
参加者
EPOC温暖化・省エネ分科会メンバー(8名)
視察地
青森県六ヶ所村「六ヶ所村次世代エネルギーパーク」
視察箇所
- 1日目(原子燃料サイクル施設視察)
- 概要
原子燃料の加工から再利用、さらに廃棄物管理までの一貫したサイクルに関連する施設の視察。
- 主な視察内容
- (1)六ヶ所村原燃PRセンター
- ウラン鉱石から再処理、放射性廃棄物管理までの原子燃料サイクルの、安全対策とリサイクル技術の概要を紹介。
- (2)低レベル放射性廃棄物埋設センター
- モルタルでドラム缶に固型化させた後、堅固な地盤の中で管理。計60万m3(200ℓドラム缶300万本)分の管理が可能。
- (3)高レベル放射性廃棄物貯蔵管理施設
- フランスやイギリスから返還されるガラス固化体を処分するまでの間、冷却のために30〜50年間貯蔵する施設。
- (4)再処理工場
- 現在アクティブ試験(使用済み燃料を用いた試験)実施中。2008年操業に向けて最終的な安全機能や機器設備の性能を確認。
- 2日目(六ヶ所村役場意見交換、二又風力発電所視察 )
- 概要
六ヶ所村エネルギーパーク構想に関する意見交換および蓄電池システムを利用した風力発電施設の視察。
- 主な視察内容
- (1)六ヶ所村役場にて意見交換
- 六ヶ所村次世代エネルギーパーク構想
石油備蓄基地、原子燃料サイクル施設、大規模風力発電施設、ITER(国際熱核融合実験炉)関連施設等のエネルギー関連施設を中心とした環境と調和した地域づくりに関する意見交換。
- (2)二又風力発電所
- 風速に応じて送電電力が変動するのを防止するため、蓄電池(NAS蓄電池)を併設した風力発電所。風況予測、風車制御(蓄電池容量オーバー時等に出力制御)、蓄電池制御等を統合制御することで安定した電力供給が可能。
- 所感
新エネルギーをはじめとした幅広いエネルギー関連施設の視察及び、六ヶ所村の次世代エネルギーパーク構想に関して意見交換を行った。地球環境、安全性に配慮した先進的な設備を見学でき、大変有意義な視察となった。また、地球環境と調和した次世代エネルギーの在り方について、村民さらには国民の理解と推進を図る取り組みが印象的であった。