視察・調査

EPOC「先進省エネ施設視察調査その2」


視察目的

 CO2排出削減に積極的に取り組む企業の視察調査を通して、知見を広げる。

視察日時

平成20年11月17日(月曜) 8:00〜19:00

参加者

EPOC会員企業(37名)

視察地

長野県オムロン飯田第2工場、エプソントヨコム伊那事業所

視察箇所

  1. オムロン飯田第2工場
    • 概要
      冷暖房効率を高めるとともに外気冷房・フリークーリングなどエネルギーを効率的に活用し、省エネに取り組むオムロン飯田第2工場を視察した。
    • 主な視察内容
      (1)蓄熱槽
      深夜電力を利用し冷水を作り、冷房に使用。電力負荷の平準化とピーク時の電力消費量軽減、(容量1,300m3
      蓄熱槽
      (2)省エネ外壁
      メンテナンスフリーの断熱サンドイッチパネルにより熱負荷を低減
      (3)フリークーリングシステム
      気化熱を利用して冷房用冷水を製造。
      (4)雨水利用システム
      屋根で雨水を集め利用(6,000m2/年削減)
      雨水処理装置
  2. エプソントヨコム伊那事業所
    • 概要
      液化天然ガスを燃料とした200kWリン酸形燃料電池と250kW溶融炭酸塩形燃料電池を導入。さらに、太陽光発電の導入などにより、CO2排出量削減に積極的に取り組むエプソントヨコム伊那事業所を視察した。
    • 主な視察内容
      (1)CO2排出量90%削減に向けた取り組み
      あるべき姿からバックキャスティングにより決定。達成に向けてWGにて検討(商品の小型化・延命化等)

      CO2排出量90%削減に向けた取り組みについて説明する
      セイコーエプソン株式会社 田中部長

      (2)太陽光発電導入
      420枚の太陽光パネルにより照明等の電力供給(最大50.4kW/年)

      屋上にある太陽光発電用のパネル
      (3)燃料電池導入
      200kW型リン酸型2台と250kW溶融炭酸塩型2台により高エネルギー効率を実現。発電燃料としてはCO2排出の少ないLNGを使用

      溶融炭酸塩型燃料電池とLNG貯留槽
  3. 所感
    CO2排出削減に積極的に取り組むオムロン飯田第2工場とエプソントヨコム伊那事業所の視察及び意見交換を行った。CO2削減に向けた取り組みとして、フリークーリングシステム・燃料電池・太陽光発電など、地球環境に配慮した先進的な設備の導入はもちろんのこと、節電の徹底など社員一人一人の地球環境保全意識を高めることにも力を入れており印象的であった。