視察・調査

第2回EPOCエコデザインツアー
「地場産業とサービスの現場でみつけるエコデザイン!!」


概要

 第2回EPOCエコデザインツアーとして、飛騨地区の木工製品業2社(オークヴィレッジ・柏木工)の視察によるエコデザイン体験に加え、宿泊業(小川屋)におけるエコデザインを宿泊で実感する1泊2日の宿泊ツアーを開催しました。 総勢で21名の参加があり、各訪問先の視察を通じて参加各社のエコデザインを発展させるとともに、参加者同士の交流を深めることも狙いとしました。

開催日

平成19年9月19日(水) 〜9月20日(木)

主催

環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会

見学先

オークヴィレッジ株式会社(岐阜県高山市清見)、柏木工株式会社本社高山工場(岐阜県高山市)

宿泊先

小川屋(岐阜県下呂温泉、EPOC会員)

《行程》

初日(9/19)

 9:20 集合(JR名古屋駅西口)
8:30〜11:30 貸切バスで移動
11:30〜14:30
オークヴィレッジ株式会社視察

(レストランで昼食、稲本社長講演会および意見交換会、施設見学)

 木の作品を通じて環境と健康を考え自然と共に生きるモノ作りを展開。「100年かかって育った木は100年使えるモノに」「お椀から建物まで」「子ども一人、ドングリ一粒」の3つの理念のもと、森で育った木が生長に要した歳月以上に長く使ってもらえる木製品のモノ作りを、家具や生活小物、建物など生活全般にわたり行っています。また、木でモノを作りながら「NPOドングリの会」を通じた森づくり活動にも力を入れています。
これらの理念・活動内容について稲本社長にご講演いただき、高山ショールーム・森の博物館・工房などの施設見学を通じて同社の木製品を通じたエコデザインを学びました。
稲本社長の先見性を持った理念や考え方、オークヴィレッジの木を大切にしたモノ作りの思想に感動あるいは共感したとの意見があるなど大好評でした。
14:30〜16:00 貸切バスで移動
16:00〜18:00
小川屋(下呂温泉)環境取組紹介・意見交換会

(環境取組紹介、意見交換会、施設見学)

 日本三大名泉のひとつである下呂温泉にあって、老舗の日本旅館として発展してきました。EPOC会員でもあり、宿泊業としては早くからISO14001を認証取得され環境を意識した旅館経営に積極的に取組んでいます。
野村社長より宿泊業としての環境取組みの内容をご紹介いただき、参加者全員との意見交換会では宿泊業のエコデザインのあり方と活用方法について考えました。
普段は見ることができないバックヤードの見学もでき、また実際に宿泊をすることで、宿泊業でのエコデザインを実感しました。

2日目(9/20)

 8:30 集合(ロビー)
8:40〜10:00 貸切バスで移動
10:00〜12:00
柏木工株式会社本社高山工場視察

(関社長による会社紹介、工場見学、意見交換会)

 木の匠を生む地として名高い飛騨高山において木製家具や建装材・木製キッチンの生産・販売を通し「豊かな暮らしの創造」を目指しています。本社高山工場ではトヨタ生産方式を取り入れ、必要なものを必要なだけムダなく作るというムダの無い受注生産を実現しており、ムダの無い高効率生産=エコデザインという視点で工場見学しました。また材料ロスが少なくかつ高強度を発揮する「曲げ木製法」など飛騨の伝統的な匠の技術におけるエコデザインも学びました。
12:00〜12:10 貸切バスで移動
12:10〜14:00 昼食および飛騨の里付近散策
14:00〜17:00 貸切バスで移動
17:00 解散(JR名古屋駅西口)

全体の所感・まとめ

 参加者のアンケートでは、ほとんどの方が今回のツアー(視察)が自社エコデザインの発展に活用できると回答されるなど、大変好評でした。特に、オークヴィレッジの木を大切にした先見性を持ったモノ作り、柏木工の高効率生産、小川屋のサービス業でのエコなど、異業種ではあるものの考え方や姿勢から学ぶべき点があり参考になったとの声が目立ちました。また、参加者同士が視察先のエコに関して自然発生的に意見交換がされるなど充実したコミュニケーションを実現され、大変有意義なツアーを開催できました。

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