視察・調査

EPOC「先進省エネ施設視察調査」


視察目的

 省エネルギー化に資する施設等を視察し、地球温暖化防止に貢献する技術や取組みについての見聞を広げる

視察日時

 平成19年5月28日 9:00〜15:15

参加者

 EPOC会員企業から36名

視察箇所 (括弧内は説明担当会社)


  1. 関電ビルディング (関西電力(株))
    概要: エネルギーの効率的な利用、自然エネルギーの積極的な利用、リサイクルの徹底など、環境に対し、最大限配慮した環境共生モデルビル
    主な視察内容: (1) エコフレーム
    (2) 自然換気
    (3) 地域熱供給システム
    (1) エコフレーム

    窓面から外に1.8m出した柱・梁の庇による影の効果により10〜14時の日射を有効に遮る。
    (2) 自然換気

    エコフレーム軒天井面に設けた取り入れ口から自然の風を導き、冷房負荷を低減する。
    (3) 地域熱供給システム
    「河川水温度差エネルギー」を利用したオール電化方式の地域熱供給システム。
    河川水利用方式熱交換器 氷蓄熱システム

  2. 最新省エネ型新幹線車両N700系試乗(東海旅客鉄道(株)〔JR東海〕)
    概要: JR東海とJR西日本が共同で開発し、現行の700系と比べて電力消費量を19%削減した最新省エネ型新幹線車両(平成19年7月より営業運転開始)
    主な視察内容: (1) N700系概要説明
    (2) 全周ホロ
    (3) 新開発先頭形状
    (4) 試乗風景
    (1) N700系概要説明

    試乗に先立ち、N700系の省エネ性能や省エネ技術、試乗の際のポイントについて説明
    (2) 全周ホロ

    全車間部に全周ホロを設置し、走行抵抗を低減するとともに、車外騒音、車内騒音も低減
    (3) 新開発先頭形状

    走行抵抗を一層低減すべく新開発された先頭形状「エアロ・ダブルウィング形」
    (4) 試乗風景

    環境性能とともに、快適性も高めたN700系の乗心地も体験

所感

 環境に対し最大限配慮した関電ビルディング(関西電力(株))を視察し、その後、最新省エネ型新幹線車両N700系(東海旅客鉄道(株))に試乗した。両者とも省エネルギー化の観点から新しい工夫や先進的な設備を取り入れており、大変有意義な視察となった。また、環境はもとよりその中にいる人々の快適・利便性というものにも配慮している点が印象的であった。

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