視察・調査

EPOC「先進省エネ施設視察調査」


視察目的

 地球温暖化防止や省エネルギーに貢献する先進省エネ施設を視察し、環境担当者として業務上の見聞を広げる

視察日時

 平成18年11月30日 9:00〜17:30

参加者

 EPOC会員企業から40名(幹事会社含む)

視察箇所 (括弧内は説明担当会社)


  1. 中部国際空港のエネルギー供給施設 (中部国際空港エネルギー供給(株))
    概要: セントレア旅客ターミナルなどに電力や熱を供給。環境負荷最小化と高効率運転を追及し、排熱を無駄なく利用するとともに海水(未利用エネルギー)も活用。
    主な視察施設: (1) ガスタービンコージェネレーション
    (2) 冷却塔
    (3) 冷水熱蓄熱層 等
    ガスタービンコージェネレーション 冷却塔

  2. 中部国際空港における水素ステーション、燃料電池バス
    (東邦ガス(株)・トヨタ自動車(株)・知多乗合(株))
    概要: 半田〜中部国際空港間の路線バスや空港内ランプバスとして燃料電池バスが使用されている。また、空港島内には、愛知万博会場から移設された水素ステーションが国家プロジェクトの一環として運用されている。
    主な視察施設: (1) 水素製造装置
    (2) 蓄ガス機
    (3) ディスペンサー(水素充填装置)等
    燃料電池バス 水素充填の様子

  3. JRセントラルタワーズ等への熱供給施設 (名古屋熱供給(株))
    概要: JRセントラルタワーズとその周辺地域に蒸気・温水・冷水を供給。電力による氷蓄熱と都市ガスによるコージェネレーションシステムの排熱を組み合わせた、電力とガスのベストミックスにより省エネルギーを図る環境にやさしい熱供給システム。
    主な視察施設: (1) 中央監視室
    (2) 氷蓄熱槽
    (3) ブラインターボ冷凍機 等
    ブラインターボ冷凍機 氷蓄熱槽

  4. ミッドランドスクエア等への熱供給施設 (DHC名古屋(株))
    概要: ミッドランドスクエアを中心とした名駅東地区に電力や蒸気などのエネルギーを供給。コストとCO2発生量を最小限にしつつ、顧客満足度を最大にすることへのチャレンジがコンセプト。非常用兼用ガスタービンや低負荷時にも対応できるマイクロガスタービンによるコージェネレーションを採用。
    主な視察施設: (1) 中央監視室
    (2) コージェネ発電機
    (3) ターボ冷凍機 等
    中央監視室 ターボ冷凍機

  5. ミッドランドスクエア スカイプロムナード (東和不動産(株))

所感

 最先端の熱供給施設及び省エネ施設である「中部国際空港(中部国際空港エネルギー供給(株))」「燃料電池バス(トヨタ自動車(株)・知多乗合(株))」「水素ステーション(東邦ガス(株))」「JRセントラルタワーズ(名古屋熱供給(株))」「ミッドランドスクエア(東和不動産(株)、DHC名古屋(株))」を視察した。各社とも、地球温暖化防止、省エネルギーの観点から様々なシステムを取り入れており、先端の省エネ技術について理解が深まり有意義であった。

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