視察・調査

第23回EPOC視察調査
「三河地区における環境配慮への取り組み事例」視察報告

 

1.視察目的

資源循環や環境負荷低減活動の取り組みにおいて「2006年度 愛知環境賞」を受賞された施設、また、先進的なゼロエミッションに向けた取り組みをされている三河地区の最新の環境施設の視察を行なった。

2.視察日時

平成18年8月3日(木)8:30〜17:30

3.参加者

一般参加者36名 事務局3名  計39名

4.視察先概要


No.

視察先

概 要

たはらエコ・ガーデンシティ構想
田原リサイクルセンター「炭生館」

事業主体:特別目的会社 グリーンサイトジャパン(株)(日本ガイシ(株)、大成建設(株)、UFJセントラルリース(株)、 (株)テクノ中部、中部鋼鈑(株)出資・設立)
処理能力:60t/日(30t/24時間×2系)
処理方法:流動床式炭化炉方式
H18.1末実績:ごみ約1,540t/月⇒炭化物74t/月

県下初のPFI事業として、特別目的会社が田原市の可燃ごみ・可燃性粗大ごみの中間処理を15年間にわたり委託契約により実施。炭化物は、電気炉製鋼用コークス及び保温材の代替品として使用。

たはらエコ・ガーデンシティ構想
田原臨海風力発電所

中部地方最大級のウィンドファーム
事業主体:(株)ジェイウィンド田原(電源開発(株)・豊田通商(株)出資)
事業期間:17年間
年間予想発電量:4,000万kWh
※約12,000世帯分に相当

アイシン精機(株)刈谷工場

1.自社製GHP、6kWマイクロコージェネレーションシステム
2.雨水利用の屋上緑化
3.廃レンガから再生されたリサイクル透水性レンガ
4.リサイクル材を活用した屋上緑化
5.風力発電システム
6.太陽光発電システム
7.地域環境に配慮した建屋のセットバック
8.トラックヤードの屋内化・窓の遮光性
9.最新鋭の高効率型コージェネレーションシステム
10.余剰蒸気を熱源とする生ゴミ処理
11.高度な測定分析装置と専門技術を有し、全社環境測定を集約する環境分析センター
12.水リサイクルシステムを組み込んだ最新鋭の排水処理


5.所感

炭生館をはじめとする田原市、及び廃棄物の最小化・再利用等に努めるアイシン精機滑谷工場の取り組みは、持続可能な社会の構築に不可欠な資源循環の先進的な取り組みとして注目に値する。
また、アイシン精機鰍フ「資源循環活動に終わりは無く、常に将来に向けて新しい環境技術の種まきをしていくことが重要」という考えが、広く社会に共有されることに期待したい。

以上
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