2023年度 資源循環分科会
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開催日時 | : | 2024年3月6日(水) 14:00~16:30 |
開催場所 | : | 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)5階 小ホール2 |
参加者 | : | 239名(アーカイブ配信含む) |
プログラム
(1)基調講演
「世界に学ぶ サーキュラーエコノミーに向けて企業に求められるアクション」
東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター価値創成部門 教授 梅田 靖 氏
(2)事例発表
- 「持続可能な社会の実現に向けてパッケージにできること
~脱炭素と資源循環を巡る市場動向と具体的事例~」
TOPPAN 株式会社 生活・産業事業本部 SX 推進センター SX事業開発本部
マーケティング部 部長 高田 康太郎 氏 - 「ZENBブランド戦略 ~サステナブルを生活者便益に~」
株式会社Mizkan Holdings 執行役員 / 株式会社ZENB JAPAN
マーケティンググループリーダー 佐藤 武 氏
(3)ビジネス交流会
講演
「世界に学ぶ サーキュラーエコノミーに向けて企業に求められるアクション」
講師:東京大学 大学院工学系研究科 人工物工学研究センター価値創成部門 教授
梅田 靖 氏
【概要】
「世界に学ぶ サーキュラーエコノミーに向けて企業に求められるアクション」と題して、サーキュラーエコノミーの定義、欧州を中心としたサーキュラーエコノミーの考え方やその事例、そして日本国内でのサーキュラーエコノミーの考え方やこれまでの流れについて国内外の関連規制や最新事例等も交えながらお話いただきました。講演の後半部分では、サーキュラーエコノミー型のビジネスを達成するための考え方として、VMS(Vision-Meso-Seeds)モデルの考え方や、ライフサイクル設計の考え方についてもご紹介いただきました。既に取り組んでいるリコー、ブリジストン、Loopなどのビジネスモデルの事例紹介も交えながら、メーカー企業をはじめとする日本企業が目指すべきサーキュラーエコノミーの姿についてご説明いただきました。最後に、サステナビリティとデジタル革命が今後のものづくりの方向性を決める最重要な要因であること、そしてサーキュラーエコノミーを実現するためには、循環全体を捉えた商品設計とオペレーションが最重要であると訴え、デジタル技術を活用していきながら、様々な役割の企業が協働し、循環ビジネスを運営することが重要とお話いただきました。
ご講演の様子
梅田氏 |
事例発表
1.「持続可能な社会の実現に向けてパッケージにできること
~脱炭素と資源循環を巡る市場動向と具体的事例~」
・TOPPAN 株式会社 生活・産業事業本部 SX 推進センター SX事業開発本部
マーケティング部 部長 高田 康太郎 氏
【概要】
「持続可能な社会の実現に向けてパッケージにできること」というテーマで事例発表をいただきました。国内外のサーキュラーエコノミーをめぐる動きの中でも、特にプラスチック容器包装などの欧州や米国、日本の法規制や指針、またそれに対応する業界別の企業の目標や対策などについてご説明いただきました。その後、取り組み事例として、TOPPAN株式会社様が提供するSMARTSと呼ばれるソリューションや具体的な環境配慮型パッケージの取り組みについて、実際のメーカーとの取り組みをいくつかご紹介いただきながら、そのアプローチ方法や社会貢献、効果について分かりやすくご説明いただきました。
2.「ZENBブランド戦略 ~サステナブルを生活者便益に~」
・株式会社Mizkan Holdings 執行役員 / 株式会社ZENB JAPAN
マーケティンググループリーダー 佐藤 武 氏
【概要】
佐藤様からは、「ZENBブランド戦略 ~サステナブルを生活者便益に~」というテーマで、Mizkan様のブランドである「ZENB」について、そのブランドが生まれた経緯をご説明いただきながら、食でのサーキュラーエコノミーへの取り組みの事例を紹介いただきました。捨てられてしまう食材に付加価値をといったブランドコンセプトで、環境やエシカル消費などに意識の高い生活者からの共感・拡散を得られるようになったきっかけ、そして、より生活者に寄り添うことを大切にしたブランド戦略について、実際に販売されている商品の開発や展開事例なども交えながら、ご説明いただきました。
ご講演の様子
高田氏 |
佐藤氏 |
ビジネス交流会の様子 |