2022年度 資源循環分科会
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開催日時 | : | 2022年7月13日(水曜日) 13時30分~16時00分 |
開催場所 | : | 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)5階 小ホール2 |
参加者 | : | 当日参加89名、後日視聴延べ856名 |
プログラム
(1)基調講演
「なぜ企業がサーキュラーエコノミーに移行すべきなのか」
講師:一般社団法人サーキュラーエコノミー・ジャパン 代表理事 中石 和良 氏
(2)パネルディスカッション
【パネリスト】
- トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー プロジェクト領域 サーキュラーエコノミー推進プロジェクト プロジェクト長
永井隆之氏 - 株式会社ダイセキ 代表取締役社長
山本哲也氏
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 調査・開発本部 ソーシャルインパクト・パートナーシップ事業部 プリンシパル・サステナビリティ・ストラテジスト
吉高まり氏 - 基調講演者 中石 和良 氏
【ファシリテーター】
- 株式会社新東通信 サーキュラーデザインスタジオ チーフコンサルタント
山下史哲様
※新型コロナウイルスの感染拡大によりビジネス交流会は中止した。
基調講演
「なぜ企業がサーキュラーエコノミーに移行すべきなのか」
講師:一般社団法人サーキュラーエコノミー・ジャパン 代表理事 中石 和良 氏
【概要】
近年盛んに聞かれるようになった「サーキュラーエコノミー」とは本来どのような考え方であるかという前提から、各企業がこれから先に未来に向けて取り組んでいくべき方針について、事例を交えてお話しいただきました。
中石様は、「サーキュラーエコノミー」社会は、これまでの大量生産・大量再利用を前提とした「循環型社会」の延長にはないと主張されたうえで、そのポテンシャルを活かしたスムーズな移行を進めるため、企業の事業ポートフォリオ再考のフレームワークを紹介されました。さらに、「カーボンニュートラル」や「DX」はあくまで手段であり、本来の企業の目的は「人々のウェルビーイングの実現」であるという点を、強調されました。
中石氏 | 会場の様子 |
事例紹介・パネルディスカッション
「サーキュラー型ビジネスモデルのためのバリューチェーン連携・協働について」
【概要】
パネルディスカッションでは、「企業間でサーキュラーエコノミーを推進するためにはどうすればよいか」というテーマでディスカッションいただきました。4名様とも、企業間の情報連携の強化が解決策になるだろうという点で共通の認識を持たれていました。中石様からは、動脈企業と静脈企業のデータ共有基盤の構築の必要性や、その意識醸成の手段として、法規制の必要性を指摘するご意見がありました。山本様からは、コスト構造を変えていくことの難しさを理解したうえで、リユース品などに関して少しずつ動脈-静脈企業間のニーズの認識合わせを行っていく必要があるとのご意見がありました。永井様からは、リサイクラーとの共同製品開発・規格の統一を行うことで、循環前提の製品製造を行っていく必要があるとのご意見がありました。吉高様からは、企業の血液としての資金を扱う金融機関の可能性について、地銀や財務局がHUB的に企業間の情報連携を促進できるのではないかといった、前向きなご意見がありました。
パネリスト(左から) 中石氏、永井氏、山本氏、吉高氏 |
ファシリテーター 山下氏 |