2020年度 資源循環分科会
第1回 サーキュラーエコノミー勉強会
はじめに
資源循環分科会では、環境問題の解決により経済を回し、経営を伸ばす秘訣を皆様と考える場として、「第1回サーキュラーエコノミー勉強会」を開催いたしました。
今回は、サスティナブル経営推進機構 専務理事 壁谷氏を講師にお招きし、「『サーキュラーエコノミー時代』の企業経営戦略」と題してご講演頂くと共に、行政の資源循環事業として、中部経済産業局様、愛知県様より事業の紹介をいただきました。
開催日時:2020年11月17日(火) 15:00-17:00
開催場所:デンソー名古屋オフィス、オンライン
参加者 :28名
プログラム
(1)開会挨拶
(2)基調講演
「『サーキュラーエコノミー時代』の企業経営戦略」
講師:一般社団法人サスティナブル経営推進機構 専務理事 壁谷武久氏
(3)行政の資源循環事業について
@「中部地域の循環経済の実現に向けて」
経済産業省 中部経済産業局 資源エネルギー環境部
環境・リサイクル課 課長補佐 佐藤陽子 氏
A「愛知県における循環型社会の形成に向けた取組」
愛知県環境局資源循環推進課 循環グループ 主査 高橋敦士 氏
基調講演
「『サーキュラーエコノミー時代』の企業経営戦略」
一般社団法人サスティナブル経営推進機構 専務理事 壁谷武久 氏
【講演要約】
SDGs、パリ協定の目標達成の具体的な手段という位置づけで、サーキュラーエコノミー(以下CE)についてご説明いただきました。
CEは、「物質・資源の循環」を通じて新たな経済性をもたらすビジネスモデルの創出を促す産業施策としての特徴、期待される市場規模、主なビジネスモデルの紹介およびEUでのCE体制の特徴や歴史的背景について、さらに今後のビジョンについて、SDGsの考え方とともにお話いただきました。
行政の資源循環事業について
@「中部地域の循環経済の実現に向けて」
経済産業省 中部経済産業局 資源エネルギー環境部
環境・リサイクル課 課長補佐 佐藤陽子 氏
【概要】
2020年5月に「循環経済ビジョン2020」が策定の背景として、EUを中心にCEへの移行が「環境政策」でなく「産業政策」として重要視されていていること、日本においてもCEへの移行が重要課題であり、中長期的な産業競争力強化についてご説明いただきました。
中部地域は多様な製造業が集積するため、関係者の連携による新たな好事例創出などCE実現のポテンシャルがあり、その強みを活かした循環ビジネスへの転換による産業競争力強化を目指すため、本分科会メンバー企業へも協力をいただきながら進めていくことをお話いただきました。
A「愛知県における循環型社会の形成に向けた取組」
愛知県環境局資源循環推進課 循環グループ 主査 高橋敦士 氏
【概要】
あいち資源循環推進センターの取組紹介および地域循環圏の形成に向けた取組として、食品廃棄物、未利用木材、家畜排せつ物を循環のターゲットとした新たな広域循環のモデル創出・事業化についてご説明いただきました。
2020年からの次期プランでは、現プランの地域循環圏モデル事業の横展開、プラスチック循環の高度化・モデル事業に加え、新たな視点としSDGs、ESG投資、CEを組み込んだ新たな事業を検討していくことをお話いただきました。