セミナー

2018年度 第5回循環ビジネス創出会議 ビジネスセミナー
「循環型地域づくりの先進的取組〜多様な主体の連携・協働の促進〜」


はじめに

多様な主体の協働による循環型地域づくりに関する講演と、廃棄物の回収・再資源化やエネルギーの有効活用など、地域に根差した循環ビジネスの事例発表の他、ビジネス交流会や循環ビジネス創出コーディネーターによる相談会を行いました。


開催日時:2019年3月5日(火曜) 13時30分〜16時30分
開催場所:愛知県産業労働センター 「ウインクあいち」 小ホール
参加者:75名

<プログラム>

    • 13時30分〜13時35分
    • 開会挨拶
    • 13時35分〜14時25分
    • 基調講演

    「多様な主体の協働による循環型地域づくりと新たなビジネス」
    講師:竹谷 裕之氏
    名古屋大学名誉教授 公益財団法人、名古屋産業科学研究所上席研究員

    • 14時25分〜15時25分
    • 事例発表

    「産学融合コンソーシアムによる小規模普及型メタン発酵システム」
    豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 特任准教授
    ゼネック株式会社 研究開発部 部長 熱田 洋一氏

    「地域循環共生圏の創出に向けた取組」
    大正大学 人間学部 准教授 岡山 朋子氏

    「未利用間伐材を用いた薪ボイラーの導入事例−湯谷温泉における取組」
    新城市薪生産協議会 コーディネーター
    合同会社フォレストエネルギー新城 代表社員CEO 大西 康史氏

    • 15時30分〜16時30分
    • 全体総括・質疑応答

    コーディネーター:基調講演者
    回答者:事例発表者3氏

    • 16時〜16時30分
    • ビジネス交流会
  • 基調講演
    「多様な主体の協働による循環型地域づくりと新たなビジネス」

    名古屋大学名誉教授 公益財団法人、名古屋産業科学研究所上席研究員 
    竹谷 裕之氏

    【講演要約】
    地域に根ざした先進的な循環ビジネスの創出・事業化に向けて、持続可能性や主体間連携のポイントについてご講演いただきました。 具体的な取組として、廃プラスティックのリサイクル、家畜排泄物の肥料利用、バイオガス発電事業、間伐材や選定枝の利活用、食品廃棄物の肥料化・飼料化等について事例を踏まえてご紹介され、新ビジネスの持続化の要件として、資源循環ビジネスの経済効果を発現させることであるとご説明をいただきました。

    事例紹介

    (1)「産学融合コンソーシアムによる小規模普及型メタン発酵システム」
    豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 特任准教授
    ゼネック株式会社 研究開発部 部長 熱田 洋一氏

    大学と企業が融合した小型で安価なメタン発酵システム「豊橋式バイオガス発電システム」の開発や導入事例についてお話いただきました。地方の養豚経営の普及という課題に取組み、文字どおりの循環型社会づくりに貢献されている事例をご紹介いただきました。

    (2)「地域循環共生圏の創出に向けた取組」
    大正大学 人間学部 准教授 岡山 朋子氏

    SDGsを踏まえた食品廃棄物の地域循環共生圏に関する考え方や食品りサイクル法と食品ロス半減についてお話いただきました。名古屋市を中心とした食品地域循環共生圏創の具体的な取組「おかえりやさいプロジェクト」についてご紹介いただきました。

    (3)「未利用間伐材を用いた薪ボイラーの導入事例−湯谷温泉における取組」
    新城市薪生産協議会 コーディネーター
    合同会社フォレストエネルギー新城 代表社員CEO 大西 康史氏

    地域における循環ビジネス創出・関わり方についてお話いただきました。湯谷温泉における、地域の未利用間伐材を加工した薪を燃料とした木質バイオマスボイラーの導入事例についてご紹介いただきました。

  • 総括・質疑応答

    コーディネーター:基調講演者

    回答者:事例発表者3氏

    テーマ:「循環型地域づくりの先進的取組〜多様な主体の連携・協働の促進〜」

    基調講演内容と3件の事例発表についての重要なポイントについて、コーディネーターの 竹谷先生よりそれぞれの発表の内容を振り返りながら統括していただきました。また、会場の皆さんより間伐材など地域資源の利用や地域の連携におけるポイントや苦労した点についてご質問を受け、各事例発表者3氏より、ご回答いただきました。


    講演

    統括・質疑応答