第2回EPOC環境経営先進セミナー
「廃棄物処理法への企業の対応」
概要
現在の廃棄物処理法では、廃棄物処理事業者のみならず排出事業者にも大きな責任を課しており、法令違反が発生すれば、企業イメージにも大きく影響します。このリスクを回避するためには、企業は廃棄物処理法を正しく理解し、排出事業者として適切に対応することが重要になってきます。
今回、講演Iでは行政の視点から見た廃棄物処理関連法令の解説、講演IIでは排出事業者の視点から見た法令への対応という内容で2つの講演を開催しました。
参加者は73名で、実務に役立つ内容であったというご意見を多数いただきました。
日 時:2016年10月18日(火曜) 14時〜16時45分
会 場:ウインクあいち901会議室
(名古屋市中村区名駅4丁目4-38 愛知県産業労働センター)
参 加 者:73名
<プログラム>
-
-
-
-
- 14時5分〜15時20分
- 【講演I】
「産業廃棄物の適正処理について」
-
【講師】
石黒 雅仁 氏(愛知県環境部資源循環推進課廃棄物監視指導室 室長補佐)
【講演概要】
本講演では、行政の立場での廃棄物処理法について解説いただきました。まず、法律に基づく廃棄物の定義・分類に始まり、排出事業者の義務については、廃棄処理の契約手続き、マニュフェストの管理、処理業者の現地確認などのポイントについて解説いただきました。続いて違反事例として、ダイコーの例をとりあげ、何が違反なのか、排出事業者はどのように対応すべきだったかについて解説いただきました。参加者からはわかりやすい解説だったとのコメントをいただきました。
-
-
-
-
- 15時25分〜16時45分
- 【講演II】
「廃棄物処理法のポイントと企業の対応」
-
【講師】
佐藤 泉 氏(佐藤泉法律事務所 弁護士)
【講演概要】
本講演では、長年環境関連法令のご専門だった佐藤様から、クライアントである企業側の立場での廃棄物処理法のポイントと対応について、ご講演されました。
基本的に法律には必ずグレーゾーンが存在することを前提に考えること、および法律の改正された背景を知ることが法律を理解する上で重要であるということが印象的でした。廃棄物の分類のグレーゾーン、法律の改定の契機になった事象について、わかりやく解説いただきました。また豊富な違反事例のそれぞれの背景や原因について、詳細に解説いただきました。参加者からは、排出事業者側の視点でわかりやすく、実践的な講演だったというコメントをいただきました。
-
-