セミナー

EPOC自然共生社会分科会セミナー
「生物多様性の取り組みにおける最新動向」


概要

2010年に愛知・名古屋で開催されたCOP10では、「愛知目標」が採択され、2020年までに国際社会が生物多様性の分野で達成すべき個別目標を定めています。この目標達成のため、国・政府だけでなく地方自治体や研究機関、企業そして市民団体などあらゆる層が活動することを求められています。
本セミナーでは「生物多様性の取り組みにおける最新動向」をテーマに、世界の動向と自然資本、加えて非財務情報開示などの最新情報をご紹介いたしました。また、生物多様性保全活動を加速させることを目的として、「生物多様性の保全にかかわる行動指針」を策定した電機・電子4団体の取り組み、および参加企業の取り組み事例をご紹介いただきました。


基調講演として、日経BP社 日経エコロジー 藤田香様と株式会社東芝 環境推進室 藤枝一也様に講演を頂きました。次に電機・電子業界から、企業における活動事例を日本電気株式会社 環境推進部 稲垣孝一様とエスペック株式会社 環境管理室 土田 真奈見様からご紹介いただきました。
当日は総勢84名と多くの会員様に参加頂き、「生物多様性の取り組みにおける最新動向」に対する関心の高まりを伺う事が出来ました。


日  時:2015年12月4日(金曜)
会  場:MAZAK ART PLAZA (マザックアートプラザ)(名古屋市東区葵一丁目19番地30号)
主  催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)自然共生社会分科会

<プログラム>

    • 13時30分〜13時35分
    • 主催者開会挨拶

    EPOC副幹事長 ブラザー工業株式会社 環境推進部長 山田 文洋 氏

    • 13時35分〜14時50分
    • 【基調講演1】「生物多様性に関わる世界の動向と
      自然資本、非財務情報開示など」

    【講師】
    日経BP社 日経エコロジー/環境経営フォーラム
    生物多様性プロデューサー 藤田 香 氏

    【講演概要】
    国連の開発目標SDGsの追加項目、ISO14001改訂版など生物多様性に関かわる世界の最新動向や、自然資本の考え方、投資家が求める非財務情報開示などについて、国内外における業界や企業の取組みを例にして、鉱物や木材などの資源や人権なども含めた多方面からの視点で、沢山の資料を基にご講演頂きました。

    • 15時5分〜16時20分
    • 【基調講演2】「電機・電子業界における生物多様性の
      保全にかかわる行動指針について」

    【講師】
    株式会社東芝 環境推進室 主務 藤枝 一也 氏

    【講演概要】
    電機・電子4団体として、業界初の行動指針を発行した背景・狙いなど、完成までの経緯と、その行動指針に対する項目ごとの具体的な活動内容を解説していただきました。また、国内外の66拠点で展開する東芝の活動事例や大日本印刷との連携による事例についてご講演頂きました。

    • 16時20分〜16時55分
    • 【事例紹介1】「NECにおける生物多様性保全活動のご紹介」
      〜本業を通じた貢献を目指して〜

    【講師】
    日本電気株式会社 品質推進本部 環境推進部 エキスパート 稲垣 孝一 氏

    【講演概要】
    NECグループは環境経営の長期目標の柱の一つに「生態系・生物多様性保全」を掲げており、自社の事業活動と生物多様性の関わりを明確にした上でグループ全体の行動指針と活動ガイドラインを制定された経緯や、事業所周辺の生き物調査や外来種の駆除、絶滅危惧種の保全など具体的な活動事例、さらに本業であるIT ソリューションの提供を通じた生物多様性保全への取り組みについてご紹介いただきました。

    • 16時55分〜17時30分
    • 【事例紹介2】「エスペック株式会社の環境方針と
      生物多様性の取り組みについて」

    【講師】
    エスペック株式会社 環境管理室 マネージャー 土田 真奈見 氏

    【講演概要】
    環境基本方針の「地域の生態系保全活動への参加・協働を通して生物多様性保全への貢献を目指す」に従い、エスペックみどりの学校を開校。「森つくりのリーダー養成セミナー」、「ゴーヤ先生養成セミナー」などオリジナルテキストを活用して、多くの社員と市民、学校が一体となって取り組んでいる事例をご紹介いただきました。またこの活動はみどりのカーテン支援となり、東日本大震災被災地へも広がりました。