セミナー

EPOC環境経営先進セミナー
「製造現場とオフィスにおける省エネの具体例について」


概要

東日本大震災以降、全国的な電力不足への懸念から、省エネに対する社会的なニーズが以前にも増して高まっており、多くの企業が省エネ機器の導入を積極的に進めております。こうした社会情勢を踏まえ、工場の製造現場やオフィスにおける先進的な省エネの取組みをご紹介すべく、標記のセミナーを開催したしました。
本セミナーでは、環境省が発行した「事業者向けCO2削減のための自己診断ガイドライン」について解説するほか、製造現場およびオフィスの省エネに関する様々な取り組みとその成果について具体的な事例を紹介するなど、現場の実務に密接に関連した内容となりました。
環境部門だけでなく、現場や施設管理部門も含めた幅広い方々に向けた内容となりました。およそ70名の会員に参加いただき、大変有意義なセミナーとすることができました。


日 時:2013年9月20日(金曜) 14時〜17時40分
会 場:ビジネスサポートセンター会議室(N+O)
    (名古屋市西区牛島町6番1号名古屋ルーセントタワー16F)
主 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
参加者:66名

<プログラム>

    • 14時〜14時5分
    • 開会挨拶
    • 14時5分〜15時5分
    • 【講演T】
      『事業者向けCO2削減のための自己診断ガイドライン』について

    【講師】
    環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 市場メカニズム室 室長補佐 堤達平 様

    【講演概要】
    「『事業者向けCO2削減のための自己診断ガイドライン』について」について解説いただきました。
    同ガイドライン作成の背景として、エネルギーコストの上昇や地球温暖化の影響をあげ、温暖化対策と光熱費削減の同時達成が必要であることを説明いただきました。また、業務・産業部門ともに3年以内に回収可能な対策のうち未実施の対策も多数あることなどを解説いただきました。次に、CO2排出削減診断の概要として、エネルギー使用状況の把握、エネルギー原単位の管理、対策の立案など診断の手順についての説明いただき、簡単にCO2削減対策をチェックできるツール(CO2削減対策Navi)を紹介いただきました。最後に、診断事例4件の紹介と2件の支援事業(CO2削減対策とCO2排出量大幅削減)について紹介いただきました。

    • 15時5分〜15時20分
    • 休憩
    • 15時20分〜16時20分
    • 【講演U】
      省エネルギーからエネルギーJITへ&当社の節電対応

    【講師】
    株式会社デンソー 施設部 FM企画室 PMエネルギー戦略課 担当課長 赤堀文男 様

    【講演概要】
    省エネ対策として、人(全員参加)と技術(開発・導入)の両面から事例の説明をいただきました。
    人の面ではモチベーション(エネルギー費直課・表彰)、全員参加の改善(PEF診断)について説明いただきました。一方、技術の面では、新エネルギーの導入(コージェネ設備)、[4]省エネ加工設備開発(CS3設備)について説明いただきました。「エネルギーJIT(ジャストインタイム)」に関する解説では、必要なときに必要な量のエネルギーを供給する「供給JIT」と、必要なときに必要な量のエネルギーを使用する「生産JIT」について説明いただきました。
    最後に、緊急節電対応例や全社緊急節電訓練や全社省エネパトロールについて、解説いただきました。

    • 16時20分〜16時35分
    • 休憩
    • 16時35分〜17時35分
    • 【講演V】
      オフィスのZEB化動向と実施例

    【講師】
    鹿島建設株式会社 建築設計本部 本部次長 平岡雅哉 様

    【講演概要】
    オフィスのZEB化*の取組みについて解説いただきました。
    最初に、省エネ法改正とZEBの関係、米国、アジアの取り組み事例などが紹介いただきました。次に、鹿島の2030年ZEB実現に向けた取組みのロードマップと、ZEBに向けたアプローチ(エコデザイン、エコワークスタイル、エネルギーマネジメント、再生可能エネルギー導入)を説明いただきました。最後に、CASBEEの五つ星を得た鹿島技術研究所本館研究棟を例にZEB化に向けた取組みについて詳細な説明をいただきました。
    * ZEB(Zero Energy Building):運用時のエネルギー消費量を可能な限りゼロに近づける建物

    • 17時35分〜17時40分
    • 閉会挨拶