EPOC環境経営先進セミナー
「水質汚濁防止法の改正内容と対応の具体例について」
概要
本年6月1日に改正水濁法が施行されました。今回の改正は、地下水汚染の未然防止を目的としたもので、有害物質貯蔵指定施設等の届出義務や構造等の基準、定期点検の義務および既存施設に対する猶予期間などを定めたものです。本改正に伴う「対象設備の届出」につきましては、会員様も対応済みと推測されましたが、既存設備の改造や定期点検の方法設定などについては、殆どの企業において今後の課題であると考え、今回のセミナーを開催しました。
本セミナーでは、法改正の背景・理由や対象となる設備の構造等の基準について解説したほか、設備改造や点検に関して多くの具体的な事例を紹介するなど、現場の順法管理や施設管理に密接に関連した内容となりました。質疑応答においても参加者からの数多くの質問が寄せられ、講師のお二方からも懇切丁寧な回答をいただきました。90名を超える大勢の会員に参加いただき、大変有意義なセミナーとすることができました。
なお、セミナー後のアンケートによりますと、「法令/規制」をテーマとしたイベントは要望が最も多く、法規制関係のセミナーは今後も必要に応じて企画、開催していきます。
日 時:2012年10月10日(水曜) 14時〜17時40分
会 場:愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)1001会議室 (名古屋市中村区名駅4-4-38)
主 催:環境パートナーシップ・CLUB (EPOC)
参加者:91名
<プログラム>
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- 14時5分〜15時30分
- 【講演T】 「水質汚濁防止法の改正について」
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【講師】
環境省 水・大気環境局 土壌環境課 地下水・地盤環境室
室長補佐 柳田 貴広 氏
【講演概要】
本講演では、改正の背景(地下水汚染の発生状況、原因、事例)について解説いただいた後、水濁法の改正内容の概要や主なポイントについて解説をいただきました。また施行令や施行規則の改正について、より具体的な解説をいただき、対象となる施設の範囲や構造基準、定期点検の方法等について理解することができました。聴講した方々にとって十分参考になったようで、好評でした。
(1) 平成23年の水濁法の改正の背景について
(2) 水濁法の改正の内容について
(3) 水濁法施行令の改正の内容について
(4) 水濁法施行規則の改正の内容について
(5) その他
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- 15時45分〜16時45分
- 【講演U】 「地下水汚染未然防止のための具体的取組事例」
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【講師】
株式会社 三菱化学テクノリサーチ
客員研究員 藤井 俊治 氏
【講演概要】
本講演では関東経済産業局の調査結果をベースに、様々な業種の企業が地下水汚染の未然防止に向けて自主的に取組んだ対策事例(既存施設の改造等)を紹介していただきました。それぞれの取組の考え方を解説するとともに現場の写真も交えて紹介いただいたことから、大変分かりやすく、聴講した方々より好評をいただきました。
(1) 平成23年度・24年度の関東経済産業局の調査事項
(2) 地下水汚染未然防止対策の具体的取組事例紹介
(3) 今後の未然防止対策の取り進めについて
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聴講した方々より、現場が抱える特有の状況やその対応策等について質問や意見を数多くいただきました。また講師のお二人からはそれぞれの質問に対して率直かつ具体的な回答をいただきました。予定の45分間、質疑応答は絶えることなく展開され、有意義な時間となりました。
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