第8回有害化学物質セミナー
「化学物質規制と化学物質管理の最新動向」
概要
EUのRoHS指令から始まった化学物質規制は、日本や中国、韓国版RoHSなど国際的な拡がりを見せています。最近ではREACH規則の運用やRoHS指令の改正の動き、日本では化審法の改正などがありました。また同時に、こうした規制に対応するために、EUでは化学物質管理の仕組みとしてIUCLID(International Uniform Chemical Information Database)が1993年より運用されており、新たな規制に合わせて見直しも行われています。今回、こうした動向に焦点を当てた有害化学物質セミナー「化学物質規制と化学物質管理の最新動向」を開催しました。
セミナーの内容は、第I部として産業環境管理協会の松浦様からEUのRoHS指令とREACH規則の最新動向及び中国・米国などの化学物質規制についてご講演いただき、引き続き第II部として産業環境管理協会の鈴木様からIUCLID5の操作方法などについてご講演いただきました。
参加者は総勢73名と多くの方にご参加いただき、REACH規則をはじめとする化学物質規制に対する関心の高さが伺えました。
開催日:2010年3月10日(水曜)
会 場:ウインクあいち(名古屋市中村区名駅4丁目4-38)
主 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)有害化学物質分科会
<プログラム>
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EPOC有害化学物質分科会リーダー
(ブラザー工業株式会社 環境推進部長) 小島 靖方
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- 13:35〜14:50
- 講演I 「欧米中の化学物質規制の動向」〜REACH規則と各国のRoHS法を中心に〜
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(社)産業環境管理協会 チーフエンジニア
松浦 徹也氏
【講演概要】
EUのRoHS指令の改正動向と中国・米国・タイなどへの拡がりとその状況、REACH規則のポイント(SVHCと情報伝達など)についてわかりやすく解説をいただきました。
- 製品含有化学物質規制への対応
- ・EU RoHS指令の本質と改正動向
- ・中国RoHS管理規則の本質と改正動向
- 化学物質規制への対応
- ・REACH規則の本質
- ・情報伝達の義務
- ・EU以外の化学物質規制動向
- サプライチェーンマネジメントの進め方
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- 15:15〜16:30
- 講演II 「化学物質管理(IUCLID)概要と動向」
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(社)産業環境管理協会
鈴木 雅博氏
【講演概要】
最新版のIUCLID5(入力Tool)を持ち込みいただき、実際の登録画面を見せながら操作方法についてのご講演をいただきました。
操作方法の解説では、起動時に確認しなければならない項目や、登録前に行なう既存登録物質の検索方法、登録画面上に入力必須項目がハイライト表示されることなど、実際に情報を入力する視点から見て有益な情報のご紹介をいただきました。
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EPOC有害化学物質分科会リーダー
(ブラザー工業株式会社 環境推進部長) 小島 靖方