モノ作りエコデザインシンポジウム
低炭素社会におけるモノ作り 〜資源生産性の向上に向けて〜
概要
低炭素社会の実現に向け世界的に環境対応(資源・エネルギー制約対応、3R対応、有害物質対応)への必要性が高まる中、我が国経済の成長エンジンであるモノ作り産業が更に発展するためには、モノ作り産業がこれまでのカイゼン活動を通じて培ってきた省エネ・省資源技術等を活かしながら、資源生産性の更なる向上を図ることによって、海外市場開拓をはじめ、新たな成長フロンティアへと攻めの姿勢を打ち出していくことが重要です。このような取組を加速させ、環境対応をビジネスチャンスへとつなげることを目的として、モノ作りエコデザインシンポジウムを開催しました。今回、「低炭素社会におけるモノ作り 〜資源生産性の向上に向けて〜」と称してEPOC並びにエコプロネットの会員の皆様にご参加いただきました。
まず、基調講演では、大阪大学の梅田靖先生に「持続可能社会に向けたものづくり」の題で、低炭素社会実現に向けて、我が国のモノ作り企業に求められる取組等について、お話いただきました。
つぎに、パネルディスカッションの前半では、環境に配慮した省資源・省エネのモノ作りについて、 セイコーエプソン株式会社、オムロン株式会社、株式会社三谷バルブの3社に事例紹介をしていただき、後半では、基調講演をされた梅田靖先生にコーディネーターを勤めていただき、事例紹介をしていただいた3社のパネラーと、低炭素社会におけるモノ作り〜事例から紐解く〜として、ディスカッションを行い、資源生産性の向上に向けて会員の皆様の理解を深めていただきました。
参加総数は、105名と、多くの方に参加いただき、低炭素社会におけるモノ作りに対する関心の高さが伺えました。
開催日:平成21年3月16日(月曜) 13:30〜17:20
会 場:ミッドランドホール(名古屋市中村区名駅4-7-1)
主 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会、温暖化・省エネ分科会
共 催:エコプロネット
後 援:愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市
<プログラム>
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経済産業省中部経済局 資源エネルギー環境部長
前崎 雄彦氏
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- 13:35〜14:40
- 【基調講演】「持続可能社会に向けたモノ作り」
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講師:大阪大学大学院工学研究科 教授
梅田 靖氏
【講演概要】
- 環境問題解決の主役としての「ものづくり」
- エコデザインの重要性と考え方
メッセージ
- ●一段階視野を広げた俯瞰的な視野と、
それによる新たな可能性の追求
- ●製品ライフサイクルの見える化、設計、評価、マネジメント
- ●大量生産・廃棄から脱却したものづくりビジネス
- ●エコデザインのための要素設計技術はいろいろある
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- 14:50〜16:10
- 【パネルディスカッション(第1部)】
環境に配慮した省資源・省エネのモノ作り 〜企業の事例紹介〜
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○発表企業
セイコーエプソン株式会社 地球環境推進部 部長
田中 規久氏
《エプソンの環境活動》
【発表概要】
- 環境経営
(1)会社概要 (2)環境ビジョン2050
- 生産と環境活動
(1)商品事例 (2)省資源・省エネの取り組み
- 課題
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オムロン株式会社 ものづくり革新本部 品質・環境センタ
原田 聖明氏
《オムロングループのMFCA取り組み》
【発表概要】
- 企業概要
(1)会社概要
(2)CSR・理念・GREEN OMRON21
- 省エネ活動
- 「見える化」システム
(1)概要 (2)WEB画面例
- MFCA
(1)取り組み背景 (2)導入の注意事項とメリット
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株式会社三谷バルブ 技術開発部 開発課
菅野 博史氏
《スプレー部品のLCA評価》
【発表概要】
- 会社概要
(1)会社概要 (2)主な製品
- スプレー部品のLCA評価
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- 16:20〜17:15
- 【パネルディスカッション(第2部)】
低炭素社会におけるモノ作り 〜事例から紐解く〜
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- 《コーディネーター》
大阪大学大学院工学研究科 教授 梅田 靖氏
- 《パネラー》
セイコーエプソン株式会社 地球環境推進部 部長 田中 規久氏
オムロン株式会社 ものづくり革新本部 品質・環境センタ 原田 聖明氏
株式会社三谷バルブ 技術開発部 開発課 菅野 博史氏
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○環境パートナーシップ・CLUB 環境経営分科会長
株式会社INAX 執行役員
サステナブル・イノベーション部 部長
水野 治幸氏