EPOC環境経営先進セミナー
「経営に直結する、資源とエネルギー需給の今後の動向」
概要
供給ルートの確保、価格の高騰問題など企業経営に直接大きな影響を与える環境テーマとして、今回のセミナーでは、「資源」と「エネルギー」の動向を取り上げました。これまでの資源の調達先や調達の仕方を大きく変えうる「都市鉱山」の考え方から見た、金属資源需給の今後の変化と資源戦略について、また、世界の石油・ガス取引の動向や各国のエネルギー戦略の観点から、エネルギー供給の情勢と日本のリスクについて展望しました。参加者は61名でした。
開催日:平成20年7月29日(火曜) 14:00〜16:30
会 場:名古屋都市センター 特別会議室
主 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC) 環境経営分科会
<プログラム>
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EPOC環境経営分科会リーダー
(株式会社INAX サステナブル・イノベーション部長) 水野 治幸
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- 14:05〜15:05
- 講演 「いま都市にある資源をどのように活用するか」
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独立行政法人 物質・材料研究機構 材料ラボ長 兼 元素戦略クラスター長
原田 幸明 氏
【講演概要】
さまざまな資源の現有埋蔵量と2050年までの累積予測需要量とを比較しながら、一方通行のリサイクルから資源を循環させるシステムとしてのマテリアル・リースへの移行を提唱。眠っている都市の資源を取り出すために、「解体・リサイクルで価値を失わせない設計」「人工循環原料を前提とした材料設計」「有価物を濃縮できる解体・分離技術」「有価物の抽出・再生技術」と、これらをつなぐ循環チェーンの必要性を解説いただきました。
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- 15:15〜16:15
- 講演 「今後のエネルギー供給におけるリスク」
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財団法人 日本エネルギー経済研究所
戦略・産業ユニット 石油ガスグループリーダー
小林 良和氏
【講演概要】
歴史的な高騰が続く石油・天然ガスの供給面のリスクを、国際政治力学、地政学的リスク、供給能力拡大に対する制約、金融市場と原油市場の連動などのリスク要因に分けてわかりやすく説明いただき、現状と今後の見通しについて解説していただきました。また、これらのリスクへの国レベルの対策として、産油国との重層的な関係強化や原油市場の透明化などの戦略的なアプローチをご紹介いただきました。
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EPOC環境経営分科会リーダー
(株式会社INAX サステナブル・イノベーション部長) 水野 治幸
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