第2回温暖化・省エネ分科会セミナー
企業先進事例と研究動向
概要
2008年より京都議定書約束期間が始まろうとしており、多方面から温暖化防止への取り組みが今まで以上に要求されつつあります。こうした背景を踏まえ、温暖化防止に関する最新情報と省エネに関する先進事例についてセミナーを開催致しまた。具体的には、「ポスト京都に向けた取り組み」、本分科会において取り組んできた研究成果として「省エネ展開事例報告」及び「低温排熱利用の可能性研究」の温暖化・省エネに繋がる幅広い内容についてご講演いただきました。また、総勢72名と多くの方に参加頂き、温暖化・省エネについての関心の高さがうかがえました。
開催日:平成20年 1月 16日(水)13:00〜17:00
会 場:ミッドランドスクエア5F A会議室(名古屋市中村区名駅四丁目7番1号)
主 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)温暖化・省エネ分科会
<プログラム>
-
環境パートナーシップ・CLUB 温暖化・省エネ分科会長
(株式会社デンソー 安全環境推進部 主席部員)山縣 俊夫
-
-
「ポスト京都に向けた取り組み」
○財団法人 電力中央研究所
社会経済研究所
上席研究員 杉山大志氏
【講演概要】
京都議定書以降の枠組みについて、自らの体験に基づく国際的な視点から議論の方向性について解説頂いた。国内の動向については、温暖化対策として環境税・排出権取引ではなく、きめ細かい省エネルギー政策が有効であったことを、事例分析に基づき説明頂いた。また、技術開発を促進する世界規模での将来枠組みの有り方や、長期的な大幅排出削減に向けた取り組み内容について、具体的な事例を交えながら方向性についてわかりやすく示して頂いた。
-
-
「省エネ展開事例報告」(温暖化省エネ分科会WG1)
【講演概要】
EPOC会員企業に対して省エネ診断を実施した事例を展開
○株式会社日立製作所 トータルソリューション事業部
環境エネルギーソリューションセンター
主任技師 織田隆士氏
EPOC全会員企業へのお困り事アンケート結果に基づき、会員2社について「省エネ診断」を実施し、フィージビリティースタディーとして具体的な省エネ効果についてわかりやすく示した。
-
-
「低温排熱利用の可能性研究」
<その1>
(温暖化・省エネ分科会WG2)
○日本ガイシ株式会社 環境・品質部
環境グループ
マネージャー 水野朝夫氏
【講演概要】
「温暖化・省エネ分科会のWG2」にて平成19年度研究活動を行ってきた調査研究内容の成果報告を行った。低温廃熱を利用するネットワークをEPOC地域内で取り組みについて、アンケート結果に基づいて実施したフィージビリティースタディー結果について報告した。具体的には、EPOC企業(名古屋地区約20km圏内)での需要と供給の調査を踏まえた形で、経済性評価及び課題について論じた。今回示した課題について、今後の活動に反映していく。
-
-
<その2>
(あいちゼロミッション・コミュニティ構想 の紹介)
○愛知県 愛知資源循環推進センター
主幹 丹羽崇人氏
○日本環境技研株式会社 環境計画部
副部長 安達健一氏
【講演概要】
愛知県が進めているあいちゼロミッション・コミュニティ構想における「工場等排熱のオフライン輸送ネットワーク事業の検討」は、WG2で進めている研究内容と同様な事例である。今回、その検討内容について紹介して頂いた。