セミナー

エコデザインセミナー(第2回有害化学物質分科会セミナー)
「有害化学物質管理の動向と対策」


概要

 '06年7月に施行されたEUのRoHS指令、そして施行間近の中国版RoHSやEUのREACH規則など、世界各国で有害化学物質への規制が強化されており、企業においては最新の法規制動向の入手とその対応が急務になっています。今回、中部経済産業局主催のエコデザインセミナーに共催し、「有害化学物質管理の動向と対策」のテーマで、法規制について第一人者の松浦 哲也様を講師としてお迎えし、国内外の法規制の最新動向とその対応など、具体的な事例も交えて講演して頂きました。講演会には、当初の予想を大幅に超える165名が参加し、大変熱心に聴講される姿が目立ちました。また質疑応答の時間が足りなくなるほど多くの質問があり、有害化学物質に対する関心の高さを窺い知ることができました。

開催日:平成19年2月8日(木)14:00〜16:30
(交流会16:35〜17:00)
会 場:ホテルグランコート名古屋5Fローズルーム
(名古屋市中区金山町1丁目1番1号)
主 催:経済産業省 中部経済産業局
共 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)有害化学物質分科会
<プログラム>

14:00〜14:05

主催者開会挨拶
経済産業省中部経済産業局
(資源エネルギー環境部 環境・リサイクル課)壁谷 武久氏

14:05〜16:25

講演「有害化学物質管理の動向と対策 〜最新規制動向とその対応事例及びサプライチェーン管理〜」
社団法人産業環境管理情報センター チーフエンジニア 松浦 徹也氏


【講演概要】

  • EURoHS指令のその後の動向
  • 中国RoHS管理方法の動向
  • REACH規則の概説
  • REACH規則の論点
  • 自己宣言の行い方
2006年12月に中国版RoHS(中国RoHS管理方法)及びEUのREACH規則に大きな動きが有り、その内容と具体的な対応方法を中心に紹介して頂きました。中国版RoHSについては、そのスケジュール、対象製品、表示義務、重点管理目録、環境保護使用期限、限量基準、測定標準などについての詳しい解説がありました。またREACH規則については、化学物質規制の背景にはじまり、登録、評価、認可、制限等について基本的な解説、さらに物質・調剤・アーティクル(成形品)のわかりやすく具体的な説明、川上から川下におけるサプライチェーン管理の必要性などの詳細な解説がありました。最後に、自己宣言の行い方について述べられ、有害化学物質の管理を行う上で、他業界や他の仕組みが大変参考になるという説明がありました。以上、大変参考となる話が多くあり、2時間を越える講演でしたが大変短く感じられました。
16:25〜16:30 閉会挨拶
環境パートナーシップ・CLUB 有害化学物質分科会会長
(ブラザー工業株式会社 環境推進部長)鳥居 博氏

16:35〜17:00

交流会
講演会終了後、主催者、受講者および講師を交えて交流会を開催しました。交流会には45名が参加し、参加者相互の名刺交換や講師の松浦先生へのQ&Aなどが積極的に行われました。特に、交流会の始めから終わりまで松浦先生への質問が途切れることなく集中し、有害化学物質への対応について、多くの企業の方が大変重要で大きな課題と捉えている事を痛感しました。