セミナー

第1回温暖化・省エネ分科会セミナー 「企業先進事例と研究動向」


概要

 京都議定書が発効してから1年半が経過し、日本でもCO2排出権取引の制度面が整備されるなど、温暖化防止への取り組みが着実に進んでいます。こうした背景を踏まえ、温暖化に関する最新情報と省エネに関する先進事例についてセミナーを開催致しました。具体的には、排出権取引の動向、生産活動での省エネ事例、社員への環境行動への取り組み、本分科会において取り組んできた研究成果と、温暖化・省エネに繋がる幅広い内容についてご講演いただきました。また、総勢59名と多くの方に参加頂き、温暖化・省エネについての関心の高さがうかがえました 。

日 時:平成18年 12月 22日(金)14:00〜16:45
会 場:名古屋都市センター14F 第1、2会議室
    (名古屋市中区金山町1−1−1 金山南ビル内)
主 催:環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)温暖化・省エネ分科会
<プログラム>

14:00〜14:05

主催者挨拶
環境パートナーシップ・CLUB 温暖化・省エネ分科会長
(株式会社デンソー 環境企画部 主席部員) 山縣 俊夫

13:05−14:05

【講演1】
「温暖化防止とエネルギー動向」
中部電力株式会社 環境部 地球環境グループ長 櫻井 徳弥氏

講演概要:
地球温暖化など近年の環境問題は、経済活動や国民生活の発展に伴って 避けられない問題となっている。エネルギー産業に携わる中部電力では、これらを経営の重要課題と位置付け取り組みを強化している。今回のセミナーでは、エネルギー情勢と地球温暖化防止に向けた国際的な取り組み状況を説明するとともに、中部電力が行っている様々な地球温暖化防止への取り組みの中で、特に地球規模での対策として、京都メカニズムを活用した排出権取引に焦点をあて内容を紹介して頂いた。

15:00〜16:10

【講演2】
「先進省エネ事例報告」(温暖化省エネ分科会WG1)

講演概要:
省エネに関する先進省エネ事例報告をハード面とソフト面から各1件ずつ講演を行った。

●エアの省エネ事例
株式会社デンソー 赤堀 文男氏

生産量活動における省エネ取り組み内容について、分かりやすく解説した。特に効果を上げている「エアの省エネ」の事例については、具体的な事例で紹介を行った。

●温暖化・省エネに繋がる社員の環境配慮行動促進事例(エコポイント制度)
株式会社デンソー 門井 徳孝氏

社員一人一人に対して環境行動をどうとってもらうかについて、検討した内容について紹介した。具体的には、EXPOエコマネー制度を活用した新しい制度(DENSOエコポイント制度)を立ち上げ、温暖化・省エネにも繋がる行動を一人でも多くとってもらう試みを実施し始めた事例について紹介を行った。

16:10〜16:45

【講演3】
「熱輸送ネットワークによる低温廃熱の地域熱供給の可能性について」
中部電力株式会社 中川 潤一氏
日本ガイシ株式会社 水野 朝夫氏


講演概要:
「温暖化・省エネ分科会のWG2」にて平成18年度研究活動を行ってきた調査研究内容の成果報告を行った。低温廃熱を利用するネットワークをEPOC地域内で取り組むことが可能かどうかについて調査研究した内容を報告した。具体的には、国内で実験的に行われている事例について調査し、中部圏内での需要と供給の調査を踏まえた形で、実現の可能性について論じた。来年度は、引き続きCase Studyを実施して、事業面での課題である、ビジネスモデル構築、経済性評価について検討していく。