「第33回EPOC意見交換会 ~会員企業のレベルアップ・相互交流~」報告
【概要】EPOC会員企業の環境への取り組みについて情報共有し、会員の更なるレベルアップと会員相互の意見交換の活性化を図るために「第33回EPOC意見交換会」を開催しました。 今回は、新東工業株式会社 取締役 常務執行役員 中根 幹夫様をお招きし、「新東工業グループの環境への取り組み“ 子供たちの輝く未来のために ”」をテーマに講演いただきました。 今回の講演では、新東工業が鋳造機械メーカーとして事業を興し、鋳造事業から発展して表面処理事業、環境事業への拡大を進めた経緯からお話しをいただきました。 公害という言葉が社会に広く用いられていなかった1940年代末に鋳造工場の環境改善に取り組み、高度経済成長期の1963年には環境問題への警鐘として「花にも優しいモノづくり」という企業広告を実施したエピソードを披露いただき、創業早々から環境問題に積極的に取り組んでいる企業姿勢を知ることができました。 新東工業グループでは環境経営目標として、Scope1・2のGHG排出量削減目標を掲げており、その具体的対策としてLNGへの燃料転換、太陽光発電・蓄電設備の導入、EVスタンドの設置、工場における電力消費の見える化などの取り組みを紹介いただきました。 さらに、Scope3の取り組みに関して、「エコロジスティクス」として部品物流の効率化(くるくる便)やモーダルシフト(鉄道、船舶への転換)による物流部門におけるGHG排出削減、「エコプロダクツ」として環境配慮商品の開発・普及によるお客様のものづくりにおける電力消費量の削減に貢献する取り組みなどを説明いただきました。EPOC会員からの関心の高いこれらのScope3の取り組みについては、質疑を含めて詳細に説明いただき、会員各社にとって大いに参考となる内容でした。 講演の最後には、新東工業グループ独自にSDGsの18番目の目標として「環境意識」を設定し、経営トップをはじめ従業員一人ひとりが「自分ごと」として環境配慮行動を宣言し実行する取り組みを紹介いただきました。 中根様にはたいへんわかりやすく講演をいただくとともに、講演後の意見交換では、事前質問や会場からの多くの質問に対して丁寧に回答いただき、大変有意義な意見交換会となりました。 【意見交換会】 【交流会】 |