EPOC会員企業の環境への取り組みについての情報共有により、会員の更なるレベルアップと会員相互の意見交換の活性化を図るために「第28回EPOC意見交換会」を開催しました。
　今回は、株式会社 日立製作所　グローバル渉外統括本部 サステナビリティ推進本部 環境部 部長 祝園 康幸 氏をお招きし、「日立グループの環境への取り組み」をテーマにご講演をいただきました。

　日立製作所様は2050年度までにバリューチェーン全体において、カーボンニュートラルを達成する目標を策定されるなど、気候変動問題への取り組みを加速されております。
　今回のご講演では、多岐にわたる事業活動においてのサステナビリティへの取り組みやその中における重点課題へのアプローチをご紹介頂いたのちに、「日立環境イノベーション2050」の概要や「脱炭素」「資源循環」「自然共生」の観点での取り組みについて詳細にお話頂きました。
　特に、カーボンニュートラルについては、これまで2030年度までに自社の事業所から発生するCO2排出量を50％削減するとしていた目標を上積みして2010年度比で実質100％削減を目指すこととされており、インターナルカーボンプライシングや自家消費型オフバランス太陽光発電スキーム導入などの取り組みを実例としてご紹介頂きました。また、事業所内に留まらず製品・サービスに至るまで幅広い視点での取り組みは、EPOC会員の皆様にとって大変参考になったのではないでしょうか。
　さらには、資源循環や自然共生での取り組みについても紹介頂き、環境評価を行う国際的な非営利団体CDPから「ダブルA」として選定されるなど、環境分野においてもトップランナーである日立製作所様からのご説明は大変有意義なものでした。

　意見交換では、事前に参加者から寄せられた多くの質問に対して、回答のスライドをご用意頂き、一つずつわかりやすく丁寧にご回答いただきました。また、カーボンプライシングに関するチャット質問に関しても丁寧にご回答いただき、オンラインでありながらも充実したコミュニケーションを図ることができました。

講演の様子	講師　祝園 氏