「2008愛知環境賞」表彰式
【金賞】
受賞者
(株)デンソー
テーマ
クルマとクルマ社会を支える環境技術の開発・普及
受賞のポイント
自動車から排出される二酸化炭素を削減するため、ハイブリッドを始めディーゼルやガソリンのエンジンシステムにおいて革新的な技術開発を進め、グローバル企業として世界の自動車環境技術をリードしてきたことが評価されました。
【銀賞】
受賞者
有限責任中間法人循環資源再生利用ネットワーク
有限会社ロッセ農場
テーマ
企業連携による食品循環資源を中心にした再生利用事業
受賞のポイント
食品の製造・運搬・販売・リサイクルに関わる、様々な企業によるネットワークを創造し、食品工場から発生する多様な未利用資源を、より高品位かつ高付加価値な製品として活用する、これまでにない仕組みを構築したことが評価されました。
【銅賞】
受賞者
高浜工業株式会社
テーマ
「廃粘土瓦の50%再利用」技術による瓦生産の省資源・リサイクル事業
受賞のポイント
リサイクル瓦の製造技術を大幅に改良するとともに、廃瓦の新しい回収方法を提案することで、日本最大の瓦産地である三州を拠点としたリサイクルシステム構築に道を拓いたことが評価されました。
【中日新聞社賞】
受賞者
なごや環境大学
テーマ
なごや環境大学
受賞のポイント
市民や産学行政が連携して環境に関する知識や経験・問題意識を持ち寄り、市民講座やシンポジウムを他に例がないほどの規模で継続して実施し、幅広く環境意識の向上に貢献したことが評価されました。
【名古屋市長賞】
受賞者
瀬戸製土株式会社
テーマ
未活用資源を用いた3Rに貢献するバイオマス食器類の製造事業
受賞のポイント
カキ殻や廃陶磁器などの未利用資源を活用することで、従来の生分解性プラスチックの弱点を克服した食器類の製造技術を確立したことが評価されました。
【優秀賞】
受賞者
特定非営利活動法人アスクネット
テーマ
企業との協働による共感をベースにした環境教育プログラム
受賞のポイント
環境先進企業とのパートナーシップのもとに、動物の視点に立った環境教育プログラムを開発・実践することで、子どもたちの自然や環境への意識高揚に貢献したことが評価されました。
受賞者
中部森林開発研究会
テーマ
森林を通じての環境保全を目指すウッドチップリサイクルシステム
受賞のポイント
伐採により発生した木くずの全量を、現場で有効活用する「ウッドチップリサイクルシステム」を全国に展開する活動を通じて、森林の環境保全に貢献したことが評価されました。
受賞者
東和不動産株式会社
トヨタ自動車株式会社
株式会社毎日新聞社
テーマ
ミッドランドスクエアの環境配慮
受賞のポイント
大規模テナントビル「ミッドランドスクエア」の建設から運営管理に至るまで、省資源・省エネルギーなど総合的な環境対策に積極的に取り組まれ、今後は名古屋駅周辺における環境配慮型のまちづくりでリーダーシップを担っていくことが期待されることが評価されました。
受賞者
名古屋大学経済学研究科
名古屋大学エネルギーマネジメント研究・検討会
テーマ
名古屋大学経済学研究科棟における文理融合、事務・技術職員連携による省エネ対策の実践
受賞のポイント
学内で連携して快適さを失わない省エネシステムを導入し、その効果を科学的に検証するとともに、学生自らの省エネ行動の実践を図り、その環境意識の向上にも貢献したことが評価されました。
受賞者
日之出株式会社
テーマ
お客様ブランドでのエコ製品開発と3Rの実践
受賞のポイント
企業で不要となった制服などから、独自の技術によりモップや布製品を製造し、企業で再利用する循環モデルを確立することで、省資源と環境意識の高揚に貢献したことが評価されました。
受賞者
ヤハギ道路株式会社
テーマ
保水性舗装「クールベーブ」
受賞のポイント
微粒珪砂の埋め立て量の削減とヒートアイランド対策とを同時に解決することが可能な、優れた保水性舗装技術「クールベーブ」を開発したことが評価されました。
-
-
【講演会】
「モノ文化の再生」
国立大学法人東京大学 名誉教授 月尾 嘉男 氏
月尾氏は、名古屋市のご出身で、ご専門であるコンピューターを駆使した建築デザイン・設計はもとより、情報通信等を活用 したまちづくりや地域起こしを提唱されて、情報通信審議会をはじめ、政府や地方自治体の審議会や懇談会の委員を歴任され、テレビ、ラジオでも幅広くご活躍されている著名な方であります。今回のご講演では、地球環境の様々な現状、特に、人口とエネルギー の 爆発的な増大による世界的な限界、事態の深刻さについて、統計的な数値や 写真を交えて簡潔にご紹介 され、もし我々が破滅を望まないとすれば、「モノ文化の再生」を基本とした資源消費型社会の見直し−エネルギーを小さくする取組み−が必要であると、身近で、大変示唆に富んだ 今後進むべき解決事例のご紹介を頂きました。
-
-
【交流会】
中部経済産業局の大辻義弘局長を来賓にお招きし、EPOC交流会が行われ、受賞者及び多数の参加者の方々が交流を深められました。
また、会場には11件の各受賞事例の概要をまとめたパネルが設置され、受賞企業・団体のご担当者の方から直接内容についてご説明を頂くことで、参加者の方々には各受賞事例の取組み内容についてより深くご理解頂きました。