研究会

2019年度 第2回循環ビジネス創出会議 (現地見学会)

はじめに

EPOCでは、先導的な循環ビジネスの振興を支援するため、愛知県と共同で「循環ビジネス創出会議」 (現地見学会)を開催しています。

今回は、「2019愛知環境賞」において銅賞及び銀賞を受賞した2企業を訪問し、優れた技術や取り組みについて、現場視察を交えてご紹介いただきました。見学会にはEPOC会員、一般応募者よりご参加され、循環(環境) ビジネスへのご理解をより一層深めていただきました。

開催日時 2019年10月10日(木) 9:50-16:30
見学先 [1] 名古屋都市エネルギー株式会社 SL24DHCエネルギーセンター
[2] 久野金属工業株式会社 常滑本社工場
参加者 28名

名古屋都市エネルギー株式会社 SL24DHCエネルギーセンター

【概説】

高度処理された下水再生水の熱を全国で初めて地域冷暖房に活用するとともに、電力と都市ガスを最適バランスで組み合わせ、国内最高クラスの高効率なエネルギーシステムを実現。環境負荷の低減と低炭素社会の形成に大きく貢献するものと高く評価され、「2019愛知環境賞」銀賞を受賞しました。

【見学内容】

(1) 概要説明(施設概要等)
(2) プラント見学

同社は、ささしまライブ24にある「愛知大学名古屋校舎」「中京テレビ放送本社屋「グローバルゲート」に熱供給を行っています。高度処理下水再生水の熱利用や太陽熱のシステムを取り入れた「未利用エネルギーの活用」「電力・都市ガスの熱源機器のベストミックス」により、大幅な省CO2とともに、国内同規模の地域冷暖房の中で最高クラスのCOP(システム効率)を実現していることをご説明いただきました。

久野金属工業株式会社  常滑本社工場

【概説】

IoT技術を用いて工場設備の稼働状況を見える化し、生産性を向上させるシステムを開発するとともに、当該システムを業界に広く普及したことは、環境負荷の低減と低炭素社会の形成に大きく貢献するものと評価され、「2019愛知環境賞」優秀賞を受賞しました。

【見学内容】

(1) 概要説明(会社概要等)
(2) 工場見学 

プレス部品等を製造している同社と関連会社である株式会社マイクロリンクは製造工場の稼働状況や稼働率、サイクルタイムを見える化するIoT®クラウドサービスシステムを開発しました。同システム「IoT GO®」は工作機械やプレス機等に、IoT端末を取付け、工場全体の見える化を図ることで改善意識を高め、生産性の向上、省エネルギー効果をもたらしていること、当システムは設備導入の初期費用や準備の手間が少なく稼働状況はすべてクラウドサービスに蓄積されパソコン、スマートフォンなど様々なデバイスで、いつでもどこでもデータを確認することができること、また、インターネット経由により遠隔地からメンテナンスされることなどをご説明いただきました。 

その後、実際に同社の工場にて、IoTGO®システムのモニターを見せていただき、同システムが効率的に作用していることを説明していただきました。


以上