GREEN ECHO活動 年度末アンケート集計結果
1.はじめに
EPOCでは、平成27年度から緑と自然を愛する環境マインドを醸成する「GREEN ECHO活動」を実施している。今回、GREEN ECHO活動における活動量、気づき、プラス1活動などの現状と変化について調査することを目的に実施したアンケートの結果を整理・集約した。
2.アンケート結果
(1)基礎情報 |
・実施日:3月3日(木)〜3月9日(水)
・対象者:GREEN ECHO活動 STEP1・2参加者
・有効回答数:33名/137名(回答率24%)
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(2)定点観測結果 |
・今年度からの変化を見ていくため、STEP1活動について調査した。
計画に携わった総人数:68名、維持管理に関わった総人数:85名(18社)
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(3)意識調査 |
・本活動で向上を目指している「環境マインド」について、構成する分野として「緑化」「生き物」「自然と文化」の3つを選択し、会社の取組みにおける「重要度」と「取組みレベル」を調査に関して、個人の意識でどう捉えているかを調査した。(31社)
・集まった結果の中で、全体としては、緑化の分野が最も重要度・取組みレベルが高く、取組みが進んでいることがわかった。
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(4)気づき |
・STEP1、STEP2を踏まえた気づきとして、業務の中で気づいたことや感じたことを調査した。
・今年度集まった気づきの中で、主に以下のような分野に分類された。(計51件)
【緑の育成の難しさ】(18件) 室内は日当たりが悪く、あまり成長しなかったので、想像以上に育てるのは難しいと感じた。
【緑への興味・親しみ】(5件) 草花への親近感が湧いた。職場に緑が入り、少し癒された。周囲の人が興味を持ってくれた。 花の選定の際、設置場所・季節について適正を十分に考慮する必要があると感じた。
【コミュニケーションの活性化】(4件) プランターが置いてあると自然と周りに人が集まり、コミュニケーションの良い機会になった。
【生物多様性に関する知識】(4件) 生態系は人の思い通りにいかず、環境保全対策を行ってもすぐにいい結果が得られないことが多いため、長い目で取り組んでいくことが重要と感じた。
【業務との兼ね合い】(4件) 実務時間に、本業以外の時間や費用の捻出が難しい。
・緑の育成に難しさはあるが、コミュニケーションの材料となったり、事業所の雰囲気が明るくなったなどのメリットが得られることがわかり、新たに取り組んだ意義はあった。
・一方で、プランターのサイズ・設置の際の安全性、屋内で育成する困難さ、業務との兼ね合いなどを問題点として取り上げている企業があった。
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(5)プラス1活動 |
・「緑」「生き物」「自然と文化」に関する新たなプラス1活動の主だったものを調査した。
・分類の方法は、愛知目標の中で、省エネルギー・リサイクル(目標4)、化学物質管理(目標8)の分野を除く18分野で分類した。(計55件)
・得られた活動内容としては以下のようなものがあった。
【普及啓発】グリーンカーテンコンテスト。社内環境教育への生物多様性の重要性の盛り込み。
【生息地破壊の抑止】ビオトープの設置。樹木のどんぐりを拾い集め、苗木作りを実施。
【保護地域の保全】事業所と周辺の植生・生き物調査を行い、管理方法を見直し。
【知識・技術の向上と普及】生物多様性に関する講演会開催。セミナー等への参加による理解促進。
【種の保全】各工場での従業員による地域植生種を用いた構内緑化の推進
【伝統的知識の尊重】あいちの伝統野菜の種を別途購入し、植林参加者や社員に展開
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以上