| 開催日時: | 平成27年7月22日(水曜日) 8時45分〜17時30分 |
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| 見学先: | 1.豊田合成株式会社<清須市春日長畑1> 2.株式会社三進製作所<犬山市大字羽黒字貴船浦1-2> 3.日本ガイシ株式会社<小牧市大字二重堀字田神1155> |
| 参加者: | 36名 |
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1.豊田合成株式会社<清須市春日長畑1>
ノーベル物理学賞を受賞した青色LED事業化に関する説明・見学 (2015愛知環境賞特別賞)
【概説】
同社は、青色LEDの事業化・量産化に成功し、低消費電力・長寿命の特長を有するLEDを世界的に普及させるとともに、日本にノーベル物理学賞をもたらすことにも側面的に貢献したことが、省エネルギー社会の発展に大きく寄与するものと高く評価され、2015愛知環境賞特別賞を受賞されました。
【見学内容】
はじめに、青色発光ダイオードで受賞したノーベル物理学賞メダルレプリカを見学しました。レプリカは、受賞者がノーベル財団から3個のみ作成を許可され、赤ア・天野両教授のご意向により同社に寄贈されている大変貴重なものでした。
次に、エキシビジョンルームにて会社概要説明と展示製品を見学し、青色LEDの開発ストーリーをご説明いただきました。
最後に、モデル設備として、LED高天井照明を見学しました。通常一度消灯すると再点灯までに15分要する既存照明を、LEDにすることによって即時点灯を可能にし、すばやくかつ省エネで室内を明るくすることを実現しているとのことでした。
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2.株式会社三進製作所<犬山市大字羽黒字貴船浦1-2>
資源化センターシステムについての説明及び施設見学 (2007愛知環境賞銀賞)
【概説】
同社の「資源化センターシステム」は、主に中小企業事業所のめっき工程において発生する洗浄排水を、ボンベ型イオン交換樹脂塔を用いて重金属を吸着させ、水循環を可能にする一方で、飽和に達したボンベ型イオン交換樹脂塔を同社の資源化センターシステムで引き取り、吸着した重金属を分別再利用するものであり、廃棄物の削減と資源循環に貢献するものと評価され、2007年愛知環境賞銀賞を受賞されました。
【見学内容】
はじめに、会社概要についてご説明いただいた後、工場内と資源化センターを見学しました。
資源化センターは、水洗行程で水・薬品・金属回収を実現するボンベ型イオン交換塔の引き取り再生システムです。ここでボンベ型イオン交換塔が再生され、再生を依頼した企業にて繰り返し使用されます。イオン交換樹脂に吸着した重金属の成分は、分別し金属原料として再利用される他、一部金属は電析により金属箔として回収、再資源化するとのことでした。今後の課題は、イオン交換塔の再生効率化や、各企業への運搬時間短縮等とのことでした。水資源循環に配慮した、めっき廃液中の重金属を回収・再使用する事業システムを確立され、資源循環ビジネスがなされていることを現地で確認、理解できました。
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3.日本ガイシ株式会社<小牧市大字二重堀字田神1155>
NAS電池電力貯蔵システムの説明及び施設見学 (2015愛知環境賞金賞)
【概説】
同社は、独自の高度なセラミック技術により、大容量の電力貯蔵を可能とするNAS電池を世界で初めて実用化し、電力需要の平準化、非常用電源、再生可能エネルギーの変動吸収など様々なニーズに対応したシステムを提供したことは、環境負荷の低減に大きく貢献すると評価され、2015愛知環境賞金賞」を受賞されました。
【見学内容】
はじめに、会社概要と見学スケジュールの説明をいただいた後、工場にて、NAS電池の加工・組立・検査工程を見学しました。
一本一本機械と人の目で高度な技術で製造され、且つ非常に精密に品質確認された単電池が集まって一つのモジュール電池を構成し、そのモジュール電池40台が一つのNAS電池システムを構成していることが理解できました。
再生可能エネルギーの変動吸収やスマートグリッド等での電力需要と発電との需給バランスを図る等幅広い用途で活用が可能であると感じました。
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以上


