はじめに

　EPOCでは、昨年度同様に「あいちエコタウンプラン」を推進されている愛知県と連携し、モノづくり県としての産業技術の集積を活かして、先導的で効果的なリサイクル事業を生み出し、資源循環型社会の形成を促進することを目的として、「循環ビジネス創出会議」を開催しました。
今回は、7月に行った現地見学会（視察ツアー）が大変好評だったことを受け、同見学会の今年度第2回目を開催しました。2005年に設立された「愛知環境賞」において、これまでに優れた事例として賞を受賞された企業の中から、最近注目を浴びているレアメタル関連および低炭素社会に向けたIT関連の取組みを実施している企業3社を訪問し、企業が愛知県内で進めている、先導的な環境の取組みをご紹介しました。
見学会には、EPOC会員、一般応募企業、自治体関係者より、総勢44名と多くの方にご参加者頂き、また、参加者の皆様には活発なご意見・ご質問を頂戴し、情報交換はもとより、循環（環境）ビジネスへのご理解をより一層深めて頂きました。

• • [1]小島プレス工業株式会社　＜愛知県豊田市＞

  「グリーンIT（環境に配慮した情報技術）によるCO2削減」
  〜2009愛知環境賞　優秀賞受賞〜

  概要
  膨大な電力を消費している自動車部品設計・生産において使用されるIT機器に焦点を合わせ、CADのシンクライアント化、サーバー集中冷却化などグリーンITへの取組みを実施し、合計CO2削減：222t/年を実現。

  

• • [2]シーピーセンター株式会社　＜愛知県西加茂郡三好町＞

  「安心のデータ消去で、パソコンのリサイクル、レアメタル回収」
  〜2009愛知環境賞　優秀賞受賞〜

  概要
  廃パソコンの処理において、データ消去から分解・選別までを一貫したセキュリティーシステムで実施。資源循環を考えると共に、個人情報保護で、安心して3Rを遂行できるシステムを推進。

  

• • [3]株式会社三進製作所　＜愛知県犬山市＞

  「資源化センターシステム」
  〜2007愛知環境賞　銀賞受賞〜

  概要
  県内のめっき処理業者の半数以上をネットワーク化し、めっき廃液中の重金属を回収・再利用する事業システムを構築。廃棄物の削減と資源循環に貢献するだけでなく、全国のめっき工程の安定操業と品質の維持・向上にも寄与。