交流会

2008年度 第2回循環ビジネス創出会議(基調講演及びビジネス会議)
2008年度 第3回循環ビジネス創出会議(現地見学会)

はじめに

 EPOCでは、昨年度同様に「あいちエコタウンプラン」を推進されている愛知県と連携し、モノづくり県としての産業技術の集積を活かして、先導的で効果的なリサイクル事業を生み出し、資源循環型社会の形成を促進することを目的として、「循環ビジネス創出会議」を3月18日、19日の2日間にわたり開催し、EPOC会員、一般応募企業、自治体関係者より、延べ92名と多くの方にご参加頂きました。
  今回は、初日は基調講演及び循環ビジネス創出会議、2日目に先導的なリサイクル事業、環境事業を展開されている企業への現地見学会(視察ツアー)を実施し、環境と産業と暮らしが調和し好循環する持続可能社会の実現に向けた課題検討を行いました。参加者の皆様には活発なご意見・ご質問を頂戴し、情報交換はもとより、循環(環境)ビジネスへのご理解をより一層深めて頂きました。


第2回循環ビジネス創出会議(基調講演及びビジネス会議)

開催日時 平成21年3月18日(水曜) 13:00〜17:00
場所 財団法人桜華会館 2階梅の間 (名古屋市中区三の丸1丁目7番2号)
参加者 62名
    • 13:00〜14:00

    エコタウン推進事業費補助金について  愛知県環境部資源循環推進課

    • 14:05〜15:00

    [1] 【基調講演】 「ライフサイクルの視点から資源循環を考える」

    講師
      名古屋大学大学院環境学研究科教授  佐野 充氏
    概要
    地域エネルギー自給の可能性をテーマにしたこれまでのご研究の成果を踏まえて、地域内における資源循環とエネルギー利用の組合せ手法やライフサイクルから見た場合の環境評価についてご講演いただきました。

    • 15:10〜15:30

    [2] 「食品系資源循環ネットワークについて」

    発表者
      一般社団法人 循環資源再生利用ネットワーク
    概要
      同法人は、食品に関わる製造、流通業、廃棄物の収集運搬処理、農家、飼肥料メーカー、生協など企業約70社が集まって作った組織。会員企業間のネットワークを活かし、約150品目の食品関連廃棄物からの養豚・牛用飼料や堆肥の製造事業の拡大を図るとともに、廃プラスチック等のエネルギー活用など多角的利用を行う事業についてご発表いただきました。(以下の[3]、[4]事業は、同事業を構成する要素事業である)

    • 15:35〜16:15

    [3] 「食品系廃プラスチック類油化装置の導入と有効活用事業について」

    発表者
    株式会社ワールド・クリーン
    概要
    食品トレーなど食品包装用の汚れた廃プラスチック類を油化して、発電機や蒸気ボイラーの燃料として利用し、得られた電気や熱を食品廃棄物の飼料化や堆肥化に活用するシステムについてご発表いただきました。

    • 16:20〜17:00

    [4] 「産業廃棄物の焼却排熱の飼料乾燥及び温室利用について」

    発表者
    株式会社明輝クリーナー
    概要
    廃棄物焼却施設の余熱を利用して、地域内から出る食品系廃棄物を乾燥、滅菌して家畜飼料を製造し、また家畜排せつ物や下水汚泥等の水分を蒸発させ固形燃料化し温室の熱源として利用するなど、排熱のカスケード利用システムについてご発表いただきました。


第3回循環ビジネス創出会議(現地見学会)

開催日時 平成21年3月19日(木曜) 9:00〜18:00
見学先 [1] 豊田ケミカルエンジニアリング株式会社<愛知県半田市>
[2] 株式会社エム式水耕研究所 <愛知県弥富市>
[3] なばなの里・ベゴニアガーデン <三重県桑名市>
(株)エム式水耕研究所によるベゴニアの空中栽培技術
参加者 30名

愛知県庁議会棟南側駐車場に集合し、バスにて下記見学先へ向かった。


    • 10:30〜12:00

    [1] 豊田ケミカルエンジニアリング株式会社 <愛知県半田市>
    「液体窒素を使った樹脂メッキ部品の100%マテリアルリサイクルシステム」

    概要
    これまで分離が難しく有効なマテリアルリサイクルができなかった自動車のフロントグリル等のニッケルメッキ樹脂を、液体窒素を使った冷却剥離技術により効率的に分離し、選別後ニッケル、樹脂ともに100%マテリアルリサイクルする施設を始め、先端のリサイクル施設を見学。なお、本事業により、同社は2009愛知環境賞「名古屋市長賞」を受賞。

    • 14:00〜15:30

    [2] 株式会社エム式水耕研究所 <愛知県弥富市>
    「水耕栽培による都市空間の野菜工場化」

    概要
    ミツバ、レタスなど多種類の野菜の生育促進・多収量・軽作業・年間安定生産などを可能にする水耕栽培の高い技術力を持つ企業の温室を見学。なお、この技術力を活用して、オフィスビル(東京丸の内地区)など都市空間における野菜や米の栽培事業を進めている。

    • 16:00〜17:00

    [3] なばなの里・ベゴニアガーデン <三重県桑名市>
    「(株)エム式水耕研究所によるベゴニアの空中栽培技術」

    概要
    前述の株式会社エム式水耕栽培研究所の栽培技術を活用して、ベゴニアを空中で1年を通して咲かせることを可能にした。実際にテーマパークで活用された栽培技術を見学。

    • 18:00

    名古屋駅新幹線口にて解散