EPOC海外交流分科会 会員間の交流会ご報告日時2018年11月28日(水) 14時〜16時30分 会場中部合成樹脂工業株式会社 参加者EPOC会員 11名 目的EPOC海外交流分科会メンバー間の事業及び環境への取り組みの相互理解を深め、分科会活動をより一層充実したものとすることを目的として実施致しました。 概略スケジュール
内容■事務局ご挨拶、スケジュール紹介 冒頭、分科会事務局よりご挨拶申し上げ、当日の全体スケジュールをご説明致しました。 ■岡谷鋼機様より事業内容のご紹介 最初に岡谷鋼機様より事業内容のご紹介を頂きました。岡谷鋼機様は1669年に刃物商として名古屋で創業され、その後も金属類のお取り扱いを中心に、ビジネスの場を日本全国、さらにグローバルに展開されてきました。近年も鉄鋼関連を主軸に、電子部材や自動車関連のエレクトロニクス製品、食品も含めた生活産業関連等、幅広い分野で事業活動されています。また、オランダ式栽培技術を活用してトマト生産する農業法人「マキシマファーム」を設立されるなど、新しいお取組みも推進されています。現在は、2020年を目標年とされた新中期計画「Gih-2020」を推進されていることについてもご説明を頂きました。 ■中部合成樹脂工業様より事業内容、省エネ取組みのご紹介 次に、ご見学先である中部合成樹脂工業様のご紹介を頂きました。中部合成樹脂工業様は岡谷鋼機様のグループ会社であり、1950年に愛知県岡崎市で創業されました。その後愛知県豊川市へ本社を移転され、今日に至ります。生産されている製品は自動車部品であり、豊川市という地の利を生かして、愛知県と静岡県の自動車関連メーカとお取引をされています。主な製品は自動車のバンパーを構成する部品やグリル周辺、センターピラーの樹脂製部品などです。また、「誰がやっても同一品質」という点に注力されており、現場の見える化や作業の平準化などに取り組まれています。省エネという観点においては、工場の性質上、年間を通じて電気を多く使う必要があることから、使用電力量の抑制を1つのテーマとして、設備にセンサーを付けて現状把握をしつつムダ削減を目指していること、熱を発生させる生産設備に断熱対策を施して省エネや熱効率の改善を目指すといった取り組みをされているというご紹介がありました。 ■製品のご紹介及び工場見学、現場改善活動のご紹介 展示ブースで製品の実物をご紹介頂いたのち、生産現場の見学をさせて頂きました。射出成型機を使って次々と自動車部品が生産されている様子を見ることができました。現場改善活動としては、「誰がやっても同一品質」を目指し、センサーを活用した不良率低減のための内製装置のご紹介や、作業手順をモニターでナビゲートし作業員の方のミス防止を補助するシステムをご紹介頂きました。他にも、問題が発生しやすい、作業員交代等の変化点を管理していることなど、様々な現場改善の事例を学ぶことができました。 ■質疑応答 参加頂いた方からは、作業員の方のスキル管理やその向上施策に関すること、社内のコミュニケーション向上施策などについてのご質問を頂き、中部合成樹脂工業様には丁寧にご回答を頂きました。また、構内安全に関するご質問については、フォークリフトに関わる危険を懸念する社内の声を聞き、特に車両が後進する際に注意を促す照明を点灯させる仕組みを導入することにより、危険感知(ヒヤリ・ハット)の事案が大きく削減したというお話もありました。 事業内容や環境へのお取組みが大変よく判る、充実した交流会となりました。 以上
|