海外交流

EPOC海外交流分科会 会員間の交流会ご報告


日時

2017年7月27日(木曜)  13時30分〜16時30分

会場

株式会社大林組様 新名神高速道路 四日市西トンネル工事現場
(三重県四日市市水沢町4850-1)

参加者

EPOC会員 10名

目的

EPOC海外交流分科会メンバー間の事業及び環境への取り組みの相互理解を深め、分科会活動をより一層充実したものとすることを目的として実施致しました。
今回は株式会社大林組様の新名神高速道路四日市西トンネルの工事現場の見学と、大林組様の環境取組みのご紹介を頂きました。

概略スケジュール


13時30分〜13時35分 海外交流分科会事務局よりご挨拶、
及び本日のスケジュールご紹介
13時35分〜15時30分 大林組様より工事概要及び環境取組み等ご紹介
15時30分〜16時30分 トンネル工事現場 見学
16時30分〜18時00分 交流会終了、バスにて名古屋駅へ移動、解散

内容

■事務局ご挨拶、スケジュール紹介

冒頭、分科会事務局よりご挨拶申し上げ、当日の全体スケジュールをご説明致しました。

■大林組様より工事概要及び環境取組み等ご紹介

最初に大林組様より工事概要のご説明を頂きました。当該工事は中日本高速道路様監理のもと、大林組様と東急建設様による共同企業体にて施工されている、新名神高速道路のトンネル区間となります。当地区は交通渋滞の激しいところであり、その解消に加え、既存の高速道路が使用できない事態となった際の代替機能を果たすことも目的として建設されている道路です。工期は平成26年4月から平成30年12月までを予定されており、施設・舗装工事を経たのち、平成30年度末に供用開始となります。工事区間においては、社会的、環境的影響を極力無くすことに尽力され、地上の市道、茶畑、ゴルフ場に対して、十分に現地踏査のもとで工事されているというお話を頂きました。当該工事における環境配慮として、CO2削減のためにモータ駆動のブルドーザーを使用されていること、旋回時の回生エネルギーを利用するハイブリッドバックホウの導入などに取り組まれているとのご紹介を頂きました。
次に、大林組様の事業のご紹介と環境取組みについてご説明を頂きました。大林組様は、名古屋においてはオアシス21やスパイラルタワーの建設に携わられ、また他県では地震で被害を受けた熊本城の修復工事に当たられております。中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」において、低炭素社会、循環社会、自然共生社会、安全・安心な社会をあるべき社会像を目指し、実行に向けては、社外有識者を交えた会議「環境未来構想」で継続して検討されています。CO2排出量削減に向けては、自社施設の低炭素化や低炭素型施工といった直接的なものと、低炭素型技術・資材の開発普及や省エネ建設の提案・設計といった間接的なものに分け、活動を推進されています。施工段階における省エネルギーの推進においては、ZEC(ゼロ・エネルギー・コンストラクション)として国内建設工事での「省エネルギー」と再生可能エネルギーによる「創エネルギー」で、建設工事における使用エネルギーを差し引きゼロにする取り組みを進められています。他、自然エネルギー発電事業のご紹介、技術研究所テクノステーションでのZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)の推進、Tsunashimaサスティナブル・スマートタウン(横浜市)の取組みへの参画などについてもご紹介を頂きました。

■トンネル工事現場 見学

大林組様の車両にて、建設中のトンネル工事現場の見学をさせて頂きました。トンネル工事においては、地質が不良であることや湧水への注意が必要であることなどのご説明を頂きました。

■全体質疑応答、終了のご挨拶

工事に際し野生動物に対する配慮について、工事排水の自主基準に関することなどの質問があり、大林組様には丁寧にお答えを頂きました。

当日の様子
当日の様子

大変充実した交流会となりました。株式会社大林組の皆様に厚く御礼申し上げます。

以上