海外交流

JICA殿 メキシコ研修生との交流


活動の内容

 さる9月30日、日本ガイシ(株)において、独立行政法人 国際協力機構(JICA)殿の「日墨交流計画/産業工学・品質管理」の研修コースにご参加のメキシコ研修生の皆さんと交流会を実施しました。

(※) JICA…Japan International Cooperation Agencyの略。

 (詳細は、http://www.jica.go.jp/をご参照下さい)

 今年は、フィリピンからメキシコに向かっていた船が千葉県 御宿沖で遭難し、地元の人達が 救助してから400年の節目に当たることから、先日26日には日本とメキシコの交流400周年を 記念する式典も開かれており、感慨深い交流会ともなりました。

 研修生の皆さんは総勢9名。自動車関連や電子機器、コンピュータなど業種は多岐に渡って おりました。午前中は、EPOC総合事務局より、全般的な日本の環境問題に対する法的な 枠組みを説明するとともに、来年10月に名古屋で開催される予定の「COP10」など、 タイムリーな話題を織り交ぜて紹介しました。その後、EPOCの紹介(設立主旨、組織体制、 活動状況etc)をしましたが、「環境問題」の認識は高いレベルにあり、活発な意見交換を 行うことができました。

午後は、日本ガイシ殿に交流の場を提供頂きました。EPOC(海外交流分科会)より7名が 参加し、日立製作所 神田よりEPOC概要を説明した後、メンバー紹介をしました。

<<午後の次第>>
14:00〜     JICAご一行 ご到着
14:05〜14:15 EPOCより、ご挨拶と活動のご紹介
14:15〜14:20 日本ガイシ殿 会社概要説明
14:25〜14:30 日本ガイシ殿 環境への取組み説明
14:30〜14:40 知多工場概要説明
15:00〜15:50 ガイシ工場見学
16:00〜16:20 リサイクルヤード見学
16:30〜16:50 質疑応答
17:00〜     ご出発 (本館玄関)

日本ガイシ殿からは、まず会社の概要を紹介頂きました。「電力関連」「セラミックス」 「エレクトロニクス」という3つの事業を主力製品を交えて分かり易くご説明頂きました。 知多事業所は、「電力事業」を担当しており、多品種のガイシを中心に国内外向けに 出荷されているとのお話でした。その後、通信機を身に付けて、ガイシ工場とリサイクルヤード を見学しました。

社会インフラを支える送電・配電用ガイシは、多数の工程を経て完成しますが、研修生の皆さんは、原料が徐々に製品の形となっていく過程を興味深くご覧になられていました。 また、中には全長10mを超える製品もあり、精緻に繋ぎ合わされた完成品に眼を凝らして いる姿が印象的でした。 続いて、リサイクルヤードも見学しましたが、徹底したリサイクルの推進により、地球の 環境保全に関わって行こうとする姿勢に共感を持たれたようでした。

会議室に戻った後は、質疑応答となりました。「ライフサイクルアセスメントを新製品にどう活かしているか?」「ガイシの耐久年数はどれだけか?」「3つの事業の中で利益貢献の高い事業は?」など質問は多岐に渡りました。交流会の最後には、研修生を代表して、 エマニュエルさんが流暢な日本語でお礼を述べられました。

 双方にとって大変有意義な時間であったと認識しております。JICA殿とは今後も交流を 継続し、EPOCの紹介等を行って参りたいと考えております。
最後となりますが、今回交流の場を提供頂きました日本ガイシ様、並びにコーディネート頂きました中部産業連盟他 関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

以上