フォーラム等

EPOCエネルギーフォーラム報告書


はじめに

環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)では、EPOCエネルギーフォーラムを開催しました。フォーラムでは、エネルギー・環境政策と経済問題についての基調講演と、化石燃料の高効率利用、二酸化炭素の分離・回収・貯蔵に関する先進技術開発の事例紹介を頂きました。

日時:
2017年9月26日(火曜日)14時00分〜17時05分
場所:
ANAクラウンプラザホテル グランコート名古屋 
7階 ザ・グランコート
参加者:
132名
主催:
環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
後援:
経済産業省 中部経済産業局、環境省 中部地方環境事務所、
一般社団法人中部経済連合会、名古屋商工会議所、
一般社団法人中部産業連盟、
一般財団法人省エネルギーセンター東海支部

プログラム

14時00分〜14時05分 【開会挨拶】
EPOC会長 水野 明久 
中部電力株式会社 代表取締役会長
14時05分〜15時25分 【基調講演】
「エネルギー環境政策と経済問題」

常葉大学 経営学部 教授
国際環境経済研究所 所長 山本 隆三 氏

エネルギー・環境政策の重要性について、経済との関係を踏まえ、ご講演を頂きました
ドイツの再生可能エネルギー政策が及ぼす電気料金・経済への影響分析、米国や欧州における原子力発電プロジェクトと経済性・安全保障問題との関係、運輸部門のCO2削減の鍵を握る電気自動車の普及に向けた課題など、エネルギー・環境政策と経済問題について、豊富なデータや独自の視点からの分析を交えた講演内容でした。
最後には、米国トランプ大統領の勝因分析や原子力発電の必要性についてのアンケートの分析など、お話は多岐にわたり、我々が今後に向けて取り組むべき内容について、大変分かりやすくご講演を頂きました。
15時25分〜15時35分 【休憩】
15時35分〜16時20分 【事例紹介】
(1)「大崎クールジェン 酸素吹き 
IGCC(石炭ガス化複合発電)実証試験の状況」

大崎クールジェン(株) 技術部 技術グループマネージャー 
三沢 信博 氏

究極の高効率石炭火力発電、石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の基幹技術である、酸素吹石炭ガス化複合発電(酸素吹IGCC)について、ご講演を頂きました。広島県豊田郡大崎上島町にある大型実証試験施設の概要や最新の実証試験結果など、大変貴重なお話を伺うことができました。
16時20分〜17時05分 【事例紹介】
(2)「CCSの現状と苫小牧実証試験」

日本CCS調査(株) 技術企画部担当部長 
庄司 一夫 氏

長期的な気候変動対策において、大きな期待が寄せられている大規模CO2削減技術であるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)の概要、世界的な普及状況、わが国の取り組みなどについて、ご講演を頂きました。苫小牧におけるCCS大規模実証試験や国内二酸化炭素貯留適地調査の状況など、最新の知見を使ったご説明で、大変興味深くお話を伺うことができました。

フォーラムを終えて

2015年に策定された長期エネルギー需給見通しにおいては、省エネルギー・再生可能エネルギー・原子力の活用に加えて、化石エネルギーの高効率利用や2030年以降の将来を見据えたCCSなどの技術開発が求められています。今回のエネルギーフォーラムを通じて、わが国のエネルギー・環境政策や企業の取り組みについて、ご理解を深めていただくことができたかと存じます。
ご講演頂いた講師の方々にこの場をお借りしてお礼申し上げるとともに、EPOCは今後も会員企業のレベルアップを図り、地域の皆さまとともに環境活動に取り組んで参りますので、引き続きEPOCに対するご支援、ご協力を賜りますようお願いいたします。

環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)会長会社事務局
中部電力株式会社 環境・立地部