EPOCエネルギーフォーラム報告書
はじめに
環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)では、「環境と経済の両立」を目指して、エネルギー、暮らし、それを支える技術開発に至る幅広いテーマでフォーラムを開催しました。フォーラムは、会員以外の方にも公開することで、広く社会へ情報発信し、環境行動の契機を提供することを目的としています。
- 日 時:
- 2014年10月21日(火曜日)14時30分〜17時30分
- 場 所:
- ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 7階「ザ・グランコート」
- 参 加 者:
- 183名
- 主 催:
- 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
- 後 援:
- 経済産業省 中部経済産業局 環境省 中部地方環境事務所
一般社団法人中部経済連合会 名古屋商工会議所
一般社団法人中部産業連盟
一般財団法人省エネルギーセンター東海支部
- 連携協力:
- ESDユネスコ世界会議あいち・なごや支援実行委員会
プログラム
14時30分〜14時35分 |
【開会挨拶】
EPOC会長 安井 香一
東邦ガス株式会社 代表取締役社長
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14時35分〜14時45分 |
【EPOC紹介】
EPOC幹事長 服部 雅夫
東邦ガス株式会社 環境部長
幹事長より、EPOCの活動紹介を行いました。
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14時45分〜15時55分 |
【基調講演】
「最新世界情勢とエネルギー安全保障」
一般財団法人 日本エネルギー経済研究所
特別顧問 田中 伸男 氏
エネルギーを取り巻く最新の世界情勢と、日本が直面するエネルギー問題を踏まえ、今後の日本のエネルギーの安全保障についてご説明いただきました。地政学リスクや世界のエネルギー需給構造の変化を踏まえ、電力系統網の強化による再生可能エネルギー推進、都市ガスの有効利用に向けた国内パイプライン整備、原子力発電所再稼働に向けた技術開発など、グローバルな視点から今後の日本のエネルギー戦略についてお話を伺うことができました。 |
16時05分〜17時15分 |
【事例紹介】
(1)「スマートコミュニティに関するNEDOの取り組み」
独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
スマートコミュニティ部 主幹 古川 善規 氏
NEDOの役割や活動、エネルギー問題の解決に向けた国内外のスマートコミュニティ実証事例についてご紹介いただきました。地域によって異なるエネルギー問題をスマートコミュニティ実現により解決するため、コージェネレーションシステムと蓄電池を活用した再生可能エネルギー出力の需給調整、システム全体の省エネによるエネルギーセキュリティ強化など最新の実証試験の成果についてお話を伺うことができました。
(2)「多彩な魅力をもった低炭素なまちづくりに向けて 〜『低炭素モデル地区』の形成〜」
名古屋市 環境局 副局長 浅井 慎次 氏
まちづくりの歴史、低炭素モデル地区に選ばれた名古屋市が抱える課題と解決に向けた取り組みについてご紹介いただきました。二酸化炭素排出量を1990年度比で25%削減するとともに、防災・減災を目標とした国土強靭化地域計画を策定し、駅そば生活、風水緑陰生活、低炭素「住」生活という3つの生活の実現に向け、低炭素な暮らし・ビジネスと環境に配慮した開発事業を促進していくというお話を伺うことができました。
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17時15分〜17時30分 |
【総括】
EPOC顧問 架谷 昌信
愛知工業大学 特任教授
産官学の連携の重要性を踏まえ、今後のエネルギーのあり方について総括していただきました。
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フォーラムを終えて
環境と経済の両立を目指して、エネルギー、暮らし、それを支える技術開発に至る幅広いテーマでフォーラムを開催しました。昨年同様、EPOCの役割の一つである社会への情報発信のため、会員以外の方にも公表いたしました。
基調講演には、日本エネルギー経済研究所の田中様に最新の世界情勢と日本のエネルギーの安全保障についてお話いただき、事例紹介では、スマートコミュニティの最新実証事例を新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の古川様に、多彩な魅力をもった低炭素なまちづくりに向けた施策について名古屋市環境局の浅井様にご紹介いただきました。参加者からはエネルギー問題の問題点など分かりやすい解説で非常に参考となったなどと好評をいただきました。
今後も、EPOCの活動をより活性化させ、有意義なものとしていくために、引き続き、皆様のご理解ならびにご協力を賜りますようお願い申し上げます。
環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)会長会社事務局
東邦ガス株式会社 環境部