フォーラム等

EPOCエネルギーフォーラム


はじめに

環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)では、いかにエネルギーを活用していくかをテーマに、水素社会のあり方を取り上げたフォーラムを実施しました。今回は、会員以外の方にも公開することで、広く社会への情報発信を図り、環境行動の契機とすることを目的としています。

日  時:
2013年10月15日(火曜日)13時30分〜16時30分
場  所:
名古屋マリオットアソシアホテル 16階「タワーズボールルーム」
参 加 者:
211名
主  催:
環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)
後  援:
経済産業省 中部経済産業局 環境省 中部地方環境事務所
   (一社)中部経済連合会 名古屋商工会議所 (一社)中部産業連盟
   (一財)省エネルギーセンター東海支部
連携協力:
ESDユネスコ世界会議あいち・なごや支援実行委員会

プログラム

13時30分〜13時35分 【開会挨拶】
EPOC会長 新美 篤志
トヨタ自動車株式会社 相談役
13時35分〜13時50分 【EPOC紹介】
EPOC幹事長 樋口 正裕
トヨタ自動車株式会社 プラント・エンジニアリング部長

幹事長より、EPOCの活動紹介を行った。
13時50分〜14時50分 【基調講演】
「水素エネルギー社会に向けた取組」

経済産業省 資源エネルギー庁
省エネルギー・新エネルギー部
燃料電池推進室 室長補佐 原 伸幸 氏

水素・燃料電池技術の実用化に向け、エネルギー供給の安定化・効率化、地球環境問題への対応、新規産業・雇用の創出等の観点から国として重要視している旨の紹介がありました。2009年に世界に先駆けて販売開始した家庭用燃料電池システム(エネファーム)、2015年から市場投入が予定されている燃料電池自動車、それに先立ち整備を進めている水素ステーション等の現状及び今後の戦略等について紹介いただきました。
15時00分〜16時20分 【事例紹介】
「水素ステーションの先行整備とHySUTの活動について」

水素供給・利用技術研究組合(HySUT)
技術本部長 北中 正宣 氏

HySUTの役割や活動、豊富な実証実験の内容に基づいた水素供給インフラの現状について紹介いただきました。HySUTは、燃料電池自動車の一般ユーザーへの普及開始を目指す民間各社により設立された組織で、試験・研究を通じて事業成立性と社会受容性の課題を解決することを活動目的としています。水素エネルギーの特性や民間各社が本年度から取り組む水素ステーション先行整備について最新のお話を伺うことができました。

「トヨタの燃料電池自動車の開発と初期市場創出について」
トヨタ自動車株式会社 技術統括部
主査 河合 大洋 氏

燃料電池自動車が、将来の環境・エネルギー問題を解決する有力な手段の一つとして注目される中、最新の開発状況と課題、及び、初期市場を創出して行く為に必要な水素ステーション整備の状況を紹介いただきました。2015年頃にFCVの市場導入開始が計画されており期待が大きいものの、2020年以降の大量普及に向けては解決すべき課題も多くあり、国や自治体、エネルギー会社などとの協力の重要性をお話いただきました。
16時20分〜16時30分 【総括】
EPOC顧問 架谷 昌信
愛知工業大学 特任教授

水素の取り組みの歴史を振り返り、今後の社会に与える影響について総括していただきました。

フォーラムを終えて

これからのエネルギーを担うと期待されている水素を取り上げ、今後の社会のあり方を考える場となるフォーラムを実施しました。昨年同様に、EPOC2020ビジョンに基づき、EPOCの役割の一つである「社会への情報発信」を行うため、会員以外の方にも公開いたしました。

基調講演には、経済産業省 資源エネルギー庁 燃料電池推進室の原様に日本の立ち位置や政府の政策などにお話いただき、事例としては、水素インフラの普及に向けた取り組みを水素供給・利用技術研究組合(HySUT)の北中様、燃料電池自動車の普及に向けた取り組みをトヨタ自動車株式会社の河合様に紹介いただきました。参加者からは、水素社会を目指す取り組みの全体像が見え、実用化が近いことが分かったなどと、好評いただきました。

今後も、EPOCの活動を意義のあるものとするため、会員の皆様のご意見を伺いながら進めてまいりたいと存じます。引き続き、皆様のご理解ならびにご参画を賜りますよう、お願い申し上げます。

環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)会長会社 事務局
トヨタ自動車株式会社 プラント・エンジニアリング部