視察・調査

EPOC環境経営分科会 視察
「企業の多様な環境への取組み事例見学」

概要

環境経営分科会では、視察を通じて「持続可能な経済社会」の構築を目指した「低炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」への企業等の取り組みをご紹介しております。今回は、三重県北部方面に所在する味の素東海事業所様、太平洋セメント藤原工場様、東芝社会インフラシステム社様でのそれぞれ特徴的な環境への取組み事例を見学しました。参加者39名で三者三様の取組みが見学できて興味深かったというご感想をいただきました。

開催日時: 平成27年11月10日 8時10分〜18時30分
主催: 環境パートナーシップ・CLUB(EPOC)環境経営分科会
場所: 【視察1】味の素株式会社東海事業所(四日市市)
【視察2】太平洋セメント株式会社藤原工場(いなべ市)
【視察3】株式会社東芝社会インフラシステム社三重工場(朝日町)
参加者: 39名

内容


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    【視察1】
    味の素東海事業所


    味の素様では、味の素グループの環境への取組みをご紹介いただき、「ほんだし®」製造工程及びバードサンクチュアリによる生物多様性保全への取組み事例を見学しました。「ほんだし®」製造工程では、数種類の条件で燻製した鰹節を粉砕、ブレンドして味を調整する工程をご説明いただきました。また、バードサンクチュアリは2000年ごろに工場敷地内約13,000m2に整備され、その後、できるだけ自然に近い状態に管理された結果、現在ではカワセミ、チュウサギやオオタカなど多くの種類の野鳥が飛来するようになったとのことです。実際に見学日当日も様々な種類の野鳥を見ることができました。小学生を含む一般の見学者も多く訪れるとのことで、生物多様性の保全と環境教育のアイテムとして機能していることを理解しました。参加者からは、こんな工業地帯の真ん中で、想像以上に多くの野鳥が飛来することを実感したとのご感想をいただきました。


    味の素東海事業所/バードサンクチュアリ

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    【視察2】
    太平洋セメント藤原工場


    太平洋セメント様では、セメント製造工程を見学し、セメント原料焼成のエネルギー源となる産業廃棄物活用の現場を見学しました。バスで現地に近づくに従って、セメント鉱山の中にある工場は、巨大な要塞のような外観でその迫力に圧倒されました。工場の主力設備であるロータリーキルン、そこに投入される廃タイヤなどの産業廃棄物、それらを管理している中央制御室を見学しました。なかなか眼にすることのない産業廃棄物のリサイクルの現場が見学できて有意義であったとのご感想をいただきました。


    太平洋セメント藤原工場/環境への取組みご説明

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    【視察3】
    東芝社会インフラシステム社三重工場


    最後に東芝様では、変圧器やモータなどの高効率化を主とした環境調和型製品の製造現場見学や、地域との連携・協調を通じた環境への取組み事例ご紹介いただきました。最初に事務棟の屋上から朝日町を一望してロケーションを確認した後、工場棟を見学しました。まずモータの組立てラインでは、100年前から現在に至るモータが並べて展示されており、技術の進歩を実感しました。次に変圧器の組立てラインでは金属加工、接合などの現場を見学し、個々の工程での地道な改善についてご説明いただきました。また、住宅地の中に立地していることもあり、排水浄化設備やVOC除外設備など敷地外に対する環境管理には特に配慮されている印象を持ちました。参加者からはものづくりの現場が見学できて良かったとのご感想をいただきました。


    東芝社会インフラシステム社三重工場/環境への取組みご説明


工程

8時10分 JR名古屋駅西口集合(貸切りバスにて移動)
9時30分〜11時 味の素様 見学
11時〜13時 移動および昼食
13時〜14時30分 太平洋セメント様 見学
15時30分〜17時30分 東芝社会インフラシステム社様 見学
〜18時30分 JR名古屋駅西口 到着、解散