ご挨拶

環境パートナーシップ・CLUB(通称:EPOC)は、2000年2月に中部地域の産業界が中心となり設立された任意の団体であり、業種・業態の枠を超え、循環型経済社会の構築を目指し、様々な活動に取り組んでおります。

設立以来、環境経営に資する情報提供、循環型社会・低炭素社会・自然共生社会に関する先進事例の調査、次世代層への環境啓発や海外研修生との意見交換など、多岐に亘る活動を展開してきました。また、2005年の愛・地球博(日本国際博覧会)、2010年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)、2014年の持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議といった中部地域で開催されたイベントにも、EPOCは自治体や地域の皆さまとともに参画し、地域の環境活動の発展に貢献してきました。さらに、2005年からは、愛知県とともに愛知環境賞の表彰を行い、環境負荷の低減に資する先駆的事例の紹介を通して資源循環型社会の実現を支援しております。

環境に関する課題は、経済政策やエネルギー政策とも複雑に絡み合い、多岐に亘りますが、近年、地球温暖化問題の重要性がその比重を増しています。喫緊の課題である温暖化対策については、2015年12月に開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において、「パリ協定」が採択されました。発展途上国を含むすべての国が温室効果ガス削減に取り組む初めての枠組みであり、国際社会は地球温暖化問題の解決に向けて重要な一歩を踏み出しました。

今後、日本においても温暖化対策に向けた実効性のある具体策が進められていくこととなりますが、長期目標を達成するには従来の技術や政策だけでは十分とは言えず、技術革新に加え、経済社会の仕組みそのものや国民の生活様式の転換など大幅な変革が欠かせないと思われます。そのためには、国が主導する取り組みだけではなく、国民一人ひとりは勿論のこと、地域社会や産官学などを巻き込んだ主体的かつ連携のとれた活動が不可欠となるはずです。

EPOCが今まで培ってきた産官学が連携したボトムアップ型の活動は、まさにこうした枠組みそのものであり、その役割は今後大きくなるものと考えています。EPOCが策定した2020年ビジョン『企業が培ってきた環境のわざ(成果)を活かして、「低炭素社会」・「循環型社会」・「自然共生社会」を相互に連携させた「持続可能な経済社会」の構築を目指す』の実現に向けて、会員の皆さまの叡智を結集し、絶え間ない努力を続けていく所存であります。今後も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

環境パートナーシップ・CLUB会長
水野明久